第33回 通信手段の有効利用

今回は近年劇的なスピードで向上している通信手段について、印刷会社として利用の頻度が上がってきている点について簡単に書きたいと思います。

皆様の会社や家庭では、今やほとんどがADSLや光ファイバーケーブルになっているかと思います。少し前まではダイヤルアップ回線などのデジタル通信網のISDN時代でしたが、電話回線を利用した、ADSL回線の登場、そして光ファイバーの登場によって、インターネットは実質そのほとんどがつなぎ放題となり、また、通信する容量も増加の一途を辿っています。

そして一番身近で利用頻度の高いものはやはりメールでしょう。メールは今、文章内容を送るだけでなく、添付ファイルによって、様々なデータを送ることができます。メールでのデータ入稿、校正、出稿などその利用頻度は少し前に比べてかなり拡大しています。けれども、メールは元々そういった大容量のデータを送る目的には作られていなかったので、容量によっては送ることができないデータもあります。それはプロバイダのメールサーバというものの容量制限があるからです。

そういう大きなデータを送る時に非常に便利なものが、大容量メールというものです。ここでは大容量メールと言いましたが、名前は各社それぞれサービス名があり、「宅ふぁいる便」「データ便」「オンラインストレージ」などがそれにあたります。
仕組みとしては、各地に用意されている大容量記憶サーバなどを利用して、一旦データをそのサーバに送り、そのデータの場所(アドレス)をメールでお知らせします。この方法では、メールサーバにデータファイルは送信されず、別のルートでデータだけが送信されますので、かなりの大容量まで送ることができます。当社では基本的に10MB(メガバイト)を超えるデータはそういう方法を利用しています。

大容量データ送信サービス(大容量メール)はこの先欠かせないものとなっていくと思います。印刷データの容量はデータによって様々ですが、カラーのデータや写真が多く使われていたりすると、たちまちメールでは送れないようになってしまいます。また、メールで送れたとしても、メールの送受信時に非常に時間がかかってしまい、急いで他のメールを見たい時などは、迷惑になってしまいかねません。

今回私が思うことは、一昔前は郵送など、物自体を送って確認などを行っていましたが、このメールへの添付、または大容量メールによって、スムーズかつスピーディな作業工程が実現されつつあります。残念ながら利用方法がよく分からないという話もお聞きしますので、そんな時は是非、こちらまでご連絡頂き、通信手段の有効利用をしていけたら幸いなのかなと思います。

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