僕らは僕らのファンになる -認識を変えると現実が変わる-

皆さんは今、自分のことをファンと言ってくれる人が何人頭に浮かびますか?

人は好きな人のためには、最高の力を発揮します。家族であり、恋人であり、社内にいる同僚でも同じことです。そして、ファンになってもらえると、自分自身もその人たちのために最高の力を発揮できます。

企業の発展を考える上で、他人に自社のことを好きになってもらうことは自然にしていると思います。でも、自分や自社の最もコアなファンはやはり社内にいなければ、本当の意味での魅力は伝わらないのではないでしょうか。

中小企業家同友会の目指す経営のなかに、「人を生かす経営の実践」というものがあります。
人を生かす。
このことを考える上で、大切なことは、人を生かすと考えないことだと思っています。

ここである有名な考え方のスパイラルのCEAF(セーフサイクル)というものを紹介します。
認識(cognition):見方(捉え方)を変える

感情(emotion):心が動き(感じ方が変わり)

行動(action):行動が変わり

現実(fact):現実が変わる

例えば、コップに水が半分しか入っていないと考えるのか、半分も入っていると考えるのでは、その後に起こる感情も、行動も違ってきます。誰も使っていないから売れないと考えるのか、誰も使っていないならいくらでも売れると考えるのか。楽しいだけでは仕事にならないと考えるのか、楽しいから仕事になると考えるのか。
これは、ポジティブな行動を生み出すのに必要な考え方だと思います。今ある現実をどう捉えるかによってその後の現実が変わります。

人を生かす経営に関しても、自分が生かさないと上手くいかないと考えるよりも、まずは人に生かされていることを自覚して初めてそこから始まるのではないでしょうか。生かすのではなく、生かされている。

自分の行動や感情を変えるには、認識を変える。

社員や同僚など、身の周りの人に生かされていると認識すれば、自ずと感謝の心が動き、行動が変わり、現実が変わるのではないでしょうか。どれだけ本気の愛情をもって、その人のことを考え、その人自身が生き生きと出来る環境を作れるか、喜んで仕事をしてもらえるか。企業においてはそれこそが経営者の仕事であり、社員にとっては一緒に働く人との関係そのものなのではないでしょうか。

そしてもう1つ、自分がその人のファンであることをしっかりと伝えることです。共に働く人を好きになるのはそんなに難しいことでしょうか。
私はあなたのファンです。そう言われてやる気をなくす人はいないと思います。
私たち自身が各々のファンになる。ファンはファンを呼びます。そう考えると、会社の中にとても大きな力が見えてきませんか。そうしたファンを作っていく動きの中に、良い会社や良い経営者への道があるのだと思います。

大切なのは認識(捉え方)を変えることです。捉え方を変えるにはそのものをまず受け入れてみることから始まります。それはいわゆる「価値観の幅を広げる」ということですね。
私自身もどんな苦難にあっても、何とかして見方を変えて、ポジティブな行動にすることを意識しています。人間的成長を目指す会社の理念を実現するためにも、関わる全ての人々の味方になれるよう励みたいと思います。

僕らは僕らのファンになる。
認識を変えると現実が変わる。

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