我が家の脱プラ生活

3年程前から我が家では脱プラ生活が始まっており、会社としてもその提案や相談をよく受けることが多いので、これを機に我が家の脱プラ生活を紹介したいと思います。

元々私自身も環境保護の意識は高かった方ですが、プラスチックの便利さに恩恵を受けていたのもあって、そこまで素材を見ることはありませんでした。

しかしある時とある本を読んでいた妻が急に脱プラ生活するぞと言い出してから、極端に生活環境からプラスチックが減っていったわけです。

そのとある本というのが、NHK出版から発行されている、「プラスチックフリー生活」という本でした。この本を読んで、プラスチックは環境に悪いだけではなく、身体にも悪いというのを初めて知り、我が家の脱プラ生活は急速に進んだわけです。

プラスチックフリー生活

そしてちょうど私も会社の事業の方向性を持続可能な世界の実現「SDGs」を軸に定めようとしていたところだったので、自分の生活のなかで意識することは大切だと感じ、賛同しました。
もちろん脱プラをしようと思うと、それなりに知識も増やさないと分からないことだらけなので、色々な本やサイトを見て日々学んでいきました。すると全然知らない世界が見えてきました。

マイクロプラスチックの存在

プラスチックは目に見えるものだけではなく、微小なマイクロプラスチックは大気中にも地中にも水中にも広がっているようなのです。そしてプラスチックは海中、土中にあっても自然分解されることなくいつまでも存在し続けるのです。

この本の文中にも記載があったのですが、私自身もエコを意識するがゆえに、ペットボトルを使い捨てにしないように、せっせと洗っては何度も利用して水筒代わりにしていました。けれどもその再利用をするたびに安くて劣化しやすいプラスチックが少しずつ摩耗し、化学物質や微小なプラスチック粒子が飲み物内に浸み出しやすい状況になっているとは夢にも思いませんでした。

海を汚すことについても、私はポイ捨てはしないのでプラスチックゴミが海に流れ出ることはないと思っていましたが、実は服にもたくさんのプラスチック繊維が含まれており、洗濯する度に繊維から溶け出したマイクロプラスチックが海へ流れ出ているのです。小さくなったプラスチックは魚に食べられ、その魚を食べる人間へと移っていきます。プラスチックそのものは排泄されますが、プラスチックの添加物や吸着した有害物質は体内に残る可能性が指摘されています。なんと2050年には海中に存在する総量が、魚よりもプラスチックの方が多くなると言われています。

BPA(ビスフェノールA)内分泌攪乱物質

そんななか文中にBPA(ビスフェノールA)の記載もありました。BPAとは、プラスチックの原料となる化学物質で、「内分泌攪乱物質(いわゆる環境ホルモン)」であり、健康上の様々な問題を引き起こす可能性が指摘されています。

調べてみるとプラスチックには本当にいろいろな社会課題があることが分かってきます。プラスチックといっても使用用途や目的、製造工程によって多種多様な種類があって、一概にプラスチックと一括りに出来ません。プラスチックのなかでも、ポリプロピレン(PP)やポリエチレン(PE)のように素材として安定していて安心なものもありつつ、ポリエチレンテレフタレート(PET)や、ポリ塩化ビニル(PVC)などのような不安定な素材で、食品や口に入れるものに使用しないほうがよかったりと、素材によってここまで違うのかと驚きました。基本的にはプラスチックそのものよりも、製造過程での添加剤に害があることも判明しています。

我が家の取り組み

私たちもできることから始めようということで、少しずつ生活環境を変えていきました。簡単に我が家での取り組みを紹介します。基本的にはプラスチックを使用していない製品にしたり、プラスチックの中でも安全なものにしたり、食品に関わるものは安全性が確立されている素材のものにしたり、熱を加えるものは繰り返し使用しても安定性のある素材にしたりと、購入する前にその素材自体が持続可能な社会に繋がるかどうかを意識しています。

例えば・・・

  • ボディソープやシャンプーをプラスチック容器を使わない固形のシャンプーバーへ
  • 水筒をペットボトル再利用からステンレス製のBPAフリーのマイボトルへ
  • 電気ケトルを耐熱ガラス製のものへ
  • キッチンで使うスポンジたわしを植物繊維でできたセルローススポンジへ
  • トイレブラシを木と豚毛の自然素材のものへ
  • フライパンのフッ素のテフロン加工を避けるために鉄フライパンでの調理へ
  • 子供のおもちゃに使用されているポリ塩化ビニル(PVC)を避ける
  • 雨用長靴をポリ塩化ビニル(PVC)製から天然ゴム製へ
  • 子供用の食器によく使われるメラミン樹脂でできた食器は使用せず、陶磁器へ
  • マヨネーズやケチャップはガラス瓶の容器のものにしてリユース
  • ナイロンのデンタルフロスを竹炭やシルク製のものへ
  • 使い捨てのラップを洗って何度も使える蜜蝋ラップへ
  • 服をできるだけ綿製へ
  • 化粧品ケースを竹製のものへ

などなどいろいろと選別していきました。もちろん使いにくいなど失敗も多々あり、ここはプラスチックにしておこうとすることもあります。基本的には、鉄、セラミック、木、綿、麻、ガラス、ステンレスなど自然に帰るか有害物質の溶け出しのない安定した素材で、再利用ができるものを活用することが、持続可能な生活になるのだと思います。

また、エコのことを学ぶと、自ずと健康に関わる自然食品や無添加食品にも派生していくことが多々あります。持続可能な自然環境と健康的な身体というのは切っても切り離せない関係なのですね。

こうして学んでいくと、極力プラスチック不使用の製品を選んだり、添加物の入っていない食品を選ぶことが多くなり、素材や原材料は必ず確認するようになりました。けれども、プラスチックや食品添加物のことを調べていくと、世の中の不思議な矛盾が見えてくることも多々ありました。
製品も、食品も、メーカーによっては安全性よりも経済性を優先することがあったり、有害の可能性が発覚しても、別で無害を主張して反論する意見が出ていたり、調べれば調べるほど何が正しいのか分からず、本当に知りたい真実を得るのはとても難しいことを感じました。そしてまた経済性を優先した結果の豊かさの恩恵を自分達も受けているということも理解しないといけない部分だと感じます。

インドネシアバリでの学び

2019年に私が所属していたJCI近畿地区協議会で、インドネシアのバリでのプラスチックごみ問題を現地まで学びにいく機会がありました。浜に打ち上げられた鯨の腹から大量のプラスチックごみが出てきた話や、プラスチックごみの海への流出量は東南アジアが一番多いことを知りました。そしてバリではごみの処分の許容を超えるごみが発生していることで、処分されないごみの山が大量に放置されている現状がありました。環境問題は待ったなしの状況だということ、自分達の海や環境を守るために地元の方々が集まって活動をしていることを現地の方から直接話を聞くことができ、多くの学びを得ることができました。

持続可能なものづくり

さて、本の内容はまだまだ詳しく濃い内容が書かれていますが、知っているのと知らないのとでは大きく価値観が変わるこの世界。プラスチック問題も国や大手メーカーが動き出している今日この頃。これまで問題としていなかったことが問題とされる世の中になり、誰もが持続可能を意識する時代となってきました。脱プラといっても、現時点での完全なプラスチックフリーは不可能ではありますが、重要なのはそこに向かおうとする努力だと思います。

私たちも印刷物製造メーカーとして、持続可能な世の中と持続可能なものづくりを常に意識しながら営業活動していきたいと思います。

ちなみに私の生活のなかで脱プラやエコを進めていったところ、今度はゼロウェイスト活動へと進んでいますので、その話はまたどこかで書きたいと思います。

脱プラ生活するにあたって参考にしているサイト:
・プラなし生活<https://lessplasticlife.com/>
・ミニマルリビングトーキョー<https://minimal-living-tokyo.com/>

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