第127回 カフェイン断ちのススメ

このブログを書いているのが2024年のホワイトデー。
1年半前のことを考えると、今このデスクで仕事が出来ることが本当に夢のように思える。

2019年に一度退職し、昨年(2023年)の11月に復帰。
その復帰した約5か月の間に、おかげさまで2度も京都から関東へ旅行することができた。

とはいえ、会社に1日休暇をもらい、前日に夜行バスで東京入りし、その日の夜行バスで京都へ帰りそのまま出社するという「弾丸旅行」ではあるが・・・
でも心身共に健康であるから出来る「良いわがまま」だと勝手に思っている。

退職したきっかけは「メンタルの不調」が理由だった。
その後、自分自身にも色々な環境の変化等があり病状は悪化していった。何をやっても上手くいかず、仕事も長続きせず、職もない状態だった。不安と焦燥感、周りの人達に迷惑をかけている(過去にかけてしまった)罪悪感、自己嫌悪感で苦しむ日々が続いていた。
その日は毎朝飲んでいたコーヒーすら飲めないでいた。

しかし、そこで気が付いたことがあった。心も体もいつもより少し楽かも・・・今はスマホさえあれば、いつでも簡単に気になることが調べられる時代。

藁をもすがる気持ちだった。

早速しらべてみると「カフェイン断ち」「アドレナルファティーグ」という言葉が目に飛び込んできた。カフェインと糖分の過剰摂取で副腎が疲労し、心に支障をきたしていることがあるというのだ。
それまでの私は緑茶やブラックではない缶コーヒーを常に多量に飲用していた。

さらにいわゆる栄養ドリンクといわれるものも、用法容量を守らず気が向いたら飲んでいた。

つまりカフェインと糖分を四六時中摂取し、「カフェイン漬けに近い状態」になっていたのである。自分の鬱症状はカフェインの過剰摂取による副腎疲労(アドレナルファティーグ)によるものではないか・・・

これまで全く気にもかけなったこの「カフェイン漬けになっている」ことに気付くことができたことが、この後の運命を大きく好転させたと思っている。

カフェイン断ちをしたことで鬱症状が劇的に改善した事例が多くある。

そんな内容のとある動画の医師の言葉を心の支えにその日からカフェイン断ちが始まった。初日こそは何事もなかったが、2日目に大きな体調の変化が起こる。なんとなく日中は頭がぼーっとする感じはあったもののそれほど苦しむことはなかったのだが、その日の夜突然頭痛に襲われた。

それも今までに経験したことがない強烈な頭痛。そのような「離脱症状」が現れることがあるということは事前に知ってはいたが、ここまできついとは・・・

テレビの音や生活音すらも頭に響き痛みで眠りにつくことも出来ない。家族の協力もありなんとか眠りにつくことが出来たのだが、今思えばこの強烈な頭痛が一番辛かったことだと思う。

コーヒーが飲みたい、せめてチョコレートが食べたい・・・

そんな「軽い禁断症状」に襲われながら約2週間。強烈な頭痛に襲われることはなかったが、眠気と頭が冴えない感じと苦闘していた。
だが3週間目になると体調と心に変化を感じ始める。

明らかに心が軽い

不安や焦燥感を感じることが明らかに減ったのだ。朝起きた時から感じていた体の怠さも軽くなったようにも思う。

これが「カフェイン断ち」の効果か・・・

コーヒーを飲みたいという禁断症状は治まらなったがそこは徹底的に我慢。今、コーヒーを口にしたら全てが元に戻ってしまう。そう自分に言い聞かせつつ、1か月が過ぎた。

この頃になると心も体も嘘のように軽くなっていた。今まで苦しみ続けていたのは一体何だったのか・・・
自分的にはそう思えるレベルの体質改善だった。

1か月を乗り切ったあたりでコーヒーは解禁。
今まで飲んだ中で最高の一杯だったことは言うまでもない。

今は大好きなコーヒーはそれほど気にせず飲んでいる。

ただ「最近流石にちょっと飲みすぎかな・・・」と反省をしながらこのブログを書いている。
その代わりではないが、普段飲むお茶を緑茶から麦茶に、栄養ドリンクは疲れているときに用法容量を守って飲むようにしている。

あと所謂「エナジードリンク」と言われるものは一切口にしていない。
昼食も一時は「エンゲル係数重視」でほぼ毎日「カップ麺」を食べていたが、今はサラダとサラダチキン、それと納豆を食べるようにしている。
普段の食生活に関心を持ち、調べ、学べたことも「カフェイン断ち」をやって良かったことだと思っている。
何せ身をもって日に日に心身ともに健康になっていくことを体験できたのだから・・・

最後に、もしこれを読んで「カフェイン断ちをしよう」と思っているあなた!
効果には個人差があります!
くれぐれも自分でよく調べ、医師と相談することと、「いつから」「どんなスタイル」でやるかをしっかり決めてから決行することをお勧めする。

自分の場合は1日のカフェインの摂取量を徐々に減らすというやり方ではなく、いきなり「0にする」スタイルをとったせいか、離脱症状に本当に苦しめられたので・・・。
とりあえず一度時間をかけて「カフェインを抜く」ということが大事だと思っているので。

あなたの苦しみが少しでも軽減することを願って・・・。

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