第25回 紙の種類1(一般紙)

今回は紙の種類について書きたいと思います。

紙には多種多様な種類があります。大きく分けても、 一般紙・特殊紙・書籍用紙・複写紙・包装紙・ボール紙・和紙等様々です。

まずは一般紙の紹介をしてみます。(一般紙という分け方をしていますが、正式名称ではなく、あくまで一般的に印刷によく使用される紙という意味です。)

○非塗工紙

  • 上質紙
    一般のコピー用紙としても使われています。紙の表面に何も加工をしていないので、ざらざらした手触りです。多くの印刷物に使用されている、基本的な紙です。
  • 色上質紙
    色紙というニュアンスが分かりやすいかと思いますが、色の付いた上質紙です。手触りは上質紙と同じで、非常に多くの色種類があります。紙の色を利用したデザイン等、様々な効果があります。

○塗工紙

  • コート紙
    新聞折込チラシやポスターによく使われています。上質紙の表面にコート材を塗工してあるので、光沢があり、つるつるとした手触りです。インクののりがよく、色も映えるので、カラー印刷によく使用されます。
  • アート紙
    写真集や美術書等写真の多い印刷物によく使われます。コート紙よりも塗工量が多く、カラーの仕上がりが非常によく映えるので、写真等の仕上がりや色を重視した印刷物に適しています。
  • マットコート紙
    ポスター・カタログによく使われるコート紙と同じく、塗工紙ですが、こちらはマット調の仕上がりになります。コート紙はきらきらと目立つ感じですが、こちらはシックな感じなので、文字中心の落ち着いた高級冊子等に用いられます。手触りはスベスベとした感じでしょうか。

マットコート紙の中にも大きく分けて、2種類あり、「ダル」白紙部分の光沢は少ないですが、印刷面の光沢はあり、色の彩度は映えます。もう1つは「マット」で、白紙部分、印刷面ともに光沢がなく、彩度は落ちますが、シックな感じになります。

一般紙は価格もそれほど高くなく、流通も安定していますので、よく使用されるので、身の回りにありふれていると思います。その反面、あまり特異性がないのも事実です。そこで、次回は特殊紙について書いていきたいと思います。

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