第117回 温泉ソムリエになってみました

突然ですが、皆さんは温泉が好きですか?私は好きです。
特に好きな泉質は硫黄泉と放射能泉、単純温泉。好きな温泉との付き合い方は、ぬる湯でだらだらすることです。

コロナ禍になってから気軽に旅行に行くのも難しくなり、温泉地からすっかり足が遠のいてしまいました。
日帰り温泉も嫌いではありませんが(運動のあとなんか最高ですよね…!)、やっぱり私は泊まりがけで温泉旅館に行って、のんびりと温泉に浸かるのが好きです。

夕食後や深夜、そして夜明け前…誰もいない温泉にひとり浸かり、束の間温泉を独占する。
湯舟には源泉かけ流し(循環なし!加水なし!)の新鮮なお湯がどうどうと音を立てて流れ込み、車が走る音も人の話し声も聞こえない。
目を閉じて両脚を伸ばすと、ぬるりとした優しい湯力を肌に感じます。

温泉好きの皆さん、この時間幸せですよね。来週からも仕事、頑張れそうですよね。

…そういう機会がなかなかないので、温泉への渇望を知識に昇華するべく「温泉ソムリエ認定セミナー」に参加してまいりました!
私が参加したセミナーは初歩的なもので、まず前半に「温泉とは何か」から「温泉の正しい入り方」を学びました。
基礎知識としての「温泉の正しい入り方」は、部分的に「正しい入浴方法」として毎日のバスタイムにそのまま活かせるものでしたので、それだけでもなかなか実用的でした。

後半では、温泉の分析表(脱衣所なんかに掛かっている、源泉が何度でナトリウムがどれだけ入っていて…みたいなやつです)からわかるあれこれを中心に学びました。
温泉の成分によっての適応症(効能とは言わないそうです)が違って、なかなか専門的な部分もありました。
ただ、講師の方の意向で「厳密な意味を難しく学ぶより、まずは楽しくざっくりと」みたいなセミナーでしたので、たとえば「肌が綺麗になるか≒肌の角質を落としてくれるか」どうかは、こういう成分が入っているかを見ればいいんですよ、みたいな感じでした。

私が特に面白いと感じたのは温泉の「濃さ」によって適する入浴の方法が変わるというところでした。

温泉の中に溶け込んでいる様々な成分の量によって濃さが変わってくるので、分析表の溶存物資の覧を確認します。その値でおおよそ「濃い」「薄い」の判断ができます。
※細かく言い出せば色々あるのですが割愛します!

濃い温泉はものすごく“効く”のですが、その分身体への影響は大きく、いきなり長時間入ったり、初日から何度も入ったりすると、場合によっては体調を崩してしまう可能性が高くなってしまうのだそうです。

つまり、私の好みでいうところの「ぬる湯でだらだら」に適した温泉ということであれば、温度が高くないことももちろんですが、濃さについても比較的薄めの温泉を選んだ方がリスクが低いということになります。
泉質も硫黄泉や放射能泉はそのリスクが高いそうですので、単純温泉の方が安心して「だらだら」できるかもしれませんね。

また、私はなんとなく「入浴=たくさん汗をかいた方がいい」というようなイメージを持っていたのですが、それもけっこう危険なことだそうで…

お湯から上がるタイミングは「額にじわっと汗をかいたら」だそうです。これは体内の温度(深部体温)が1℃上がったというサインとのこと。
たった1℃じゃないかと考えがちですが、この1℃の差が免疫力に関わってくるそうですので、軽んじることはできないですよね。
ちなみにこの、「額にじわっと汗をかいた」というサインは、家での入浴中にも同じく起こるサインですので、しばらくは家で実践したいと思います。

温泉の話をしているとますます行きたい気持ちになってしまってなかなか危険ですね…
いつか湯治にも通いたーい!

それでは!

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