第18話 こだわりやロマンのある「活版印刷」のちょっと深い~話

こんにちは!営業部のKです。「営業マンが語る!印刷物のちょっと深い~話」第18回を始めます。
18回目となる当コーナーですが、今回は古くからの印刷手法である「活版印刷」についてお話しさせていただきます。

活版印刷とは?

活版印刷とは古くからの印刷方式で、「活字」という鉛で出来た文字を一文字ずつ組み合わせた版の凸(出っ張っている)部分にインクを直接付けて転写する、凸版印刷の一種です。紙に転写する際に掛かる圧力によって印刷面に凹凸が出来るので、オフセット印刷などとは違った印刷の仕上がりになります。

また、活版印刷は数世紀にわたり印刷手法の主流として広く用いられていたのですが、多くの活字が必要になる活版印刷はその後の写真植字(フィルム等を用いて写真製版の版下を作成する製版手法。)や現在主流になっているDTPの普及によって商業印刷の主流としての役割は終わりを迎えました。

現在の活版印刷

印刷手法の主流からは外れた活版印刷ですが、現在でも完全に途絶えた訳ではありません。
本来的な意味での活版印刷は活字を用いた印刷手法の事を指しますが、現在では樹脂や亜鉛、銅といった素材で版を作り、活字を用いた印刷と同様に版の凸面にインクを付けて行う印刷手法を総じて活版印刷と呼ぶようになっています。

活版印刷の特徴

前述の通り活版印刷は凸版印刷の一種で印刷面に凹凸が出来る事が大きな特徴の一つで、他にも版に付くインクの量の違いから若干の刷りムラが出来たり、印刷する内容によっては多少の掠れが見られたりと同じように印刷を行ってもそれぞれに少しずつ違いが出る事も特徴の一つと言えます。

活版印刷の版の素材

  • 樹脂版
    樹脂版の中にも版材として様々な種類が有るのですが、総じて印刷の再現性が高く網点の表現にも問題は少ないです。樹脂のため印刷部分が少し潰れて印刷太りが発生してしまうという特性があります。
  • 金属板
    金属版の中にもいくつか版材があり、それぞれ少し違った特性が有ります。

    • 亜鉛版:一般的に良く使われる版材で、印刷太りなども生じ辛いのでシャープな仕上がりになります。
    • 銅版:耐久性の高い版材です。亜鉛版と同様にシャープな仕上がりになります。
    • 真鍮版:耐久性が最も高い版材です。強い力をかけて押すときに適しています。

活版印刷の使用例

現在ではあまり使われることの無くなった活版印刷ですが、今でも比較的よく使われる印刷物が有るのでいくつか紹介したいと思います。

  • 名刺:活版印刷の活用事例で一番多いのが名刺です。活版印刷ではクッション紙や板紙など厚みの有る紙を使う事が多いので名刺とも相性が良く、他の名刺には無い個性を出すために活版印刷が選ばれる事が多いです。
  • ショップカード:お店の個性を表現するために活版印刷でショップカードを作成される事も有ります。ショップカードを作られる際は紙に拘られる方が多く、他にはないオリジナリティ溢れるショップカードが作れます。
  • アパレルのタグ:アパレル関係でも活版印刷を使われる事が有り、服に付けるタグ等を活版で印刷して商品を引き立てるために使われたりします。

終わりに

最後までお付き合い頂き有難うございます。今回は今ではあまり使われることの無くなった活版印刷について、紹介してみました。
古くからの印刷手法で、印刷技術の発達した今でも形を変えて残っているというのは活版印刷だけではなく印刷技術そのものの奥深さを感じられてロマンが有るなと感じています。

今後も変わった印刷手法などをもっと勉強して、ちょっと深い~話として語っていきたいと思います。それでは今回はこのあたりで締めさせていただこうと思います。次回もお楽しみに!

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