どうも営業部のTです!「営業マンが語る!印刷物のちょっと深い~話」第57回を始めていこうと思います。今回も最後まで読んでいただければ大変うれしく思います。
今回は、少し特殊な製本・和綴じ製本の話を少~ししていきたいと思います!
和綴じとは日本の伝統的な製本技術で、ホッチキスや糊は使用しない糸によって紙を綴じる方法。重ねた束の紙の右側に小さい穴をあけ、糸で綴じていく方法。全工程がほぼ手作業のため納期はかかるが、耐久性があり長期保存が可能です。
【和綴じ製本のメリット】
・耐久性がある
・糊を使用していないので開きやすい
・古風なデザインで見た目が良い
【和綴じ製本のデメリット】
・和紙なので、虫食いに弱い
・背表紙がなく、棚にしまうと本のタイトルが分かりづらい
・納期がかかる
和綴じ製本の主な種類
・四つ目綴じ
・亀甲綴じ
・麻の葉綴じ
・康煕綴じ
この中でも特に使用されるのが
【四つ目綴じ】
です。糸を4本通す方法で、和綴じ製本の基本型です。穴が4つあるため四つ目綴じと呼ばれています。
【亀甲綴じ】
亀甲綴じは、四つ目の綴じ代に横たわっている糸を亀の甲羅に似た形に綴じる方法
(綴じ代…製本をするのに必要な余白のこと、綴じ代がないと印刷部分が見えにくくなることもあるため)
【麻の葉綴じ】
綴じ代の中心にもう一つ穴をあけて、麻の葉模様に糸をかがって綴じる方法
【康煕(こうき)綴じ】
康煕綴じとは中国で生まれた綴じ方で、中国の皇帝の名前が付けられています。背の角がめくれやすいので、防止と装飾をかねて四つ目綴じの上下の端部分の綴じ代にもう一つ穴をあけて綴じていく方法
以上、簡易な和綴じ情報でした!!弊社でも寺社仏閣のお客様や和紙系を取り扱われるお客様からよくお引き合いをいただきます。見た目でかなり趣が出ますのでおすすめです。是非ご相談ください。
それではこのへんで!
ではまたの更新をお楽しみください(^_^)/