決断と判断の違い  青年経営者全国交流会in石川

さて毎年恒例の青年経営者全国交流会に参加してきました。今年は石川県金沢市です。

今回私は、今までも知ってはいましたが、改めて決断と判断の違いを学びました。

判断とは過去の経験則や分析した知識などの材料を集めて自分の考えを決めて選択すること。決断は、判断のように材料を集めて決めるわけではなく、意思をはっきりと決定するということです。

以前に聞いた決断と判断の違いから思っていたのは、判断は数ある選択肢の中から選ぶことで、決断は1つしかなくてもはっきりと決めることでした。またある本では、判断と決断の一番の大きな違いは、その時間軸にあり、判断は過去から現在に起こった事柄について下すもので、決断は未来に起こり得る事象に対して下すものと書いてあります。また、判断することによって整理された状態になり、そこから決断が下されるとあります。
ここまで考えると単純な話ですが、決断はやるかやらないかを決めるだけなので、決断後はそこに行動が伴うだけのようです。

経営者としてよく決断が大事と聞いてきましたが、確かにどれだけ判断しても決断が伴わなかったら進まないわけで、そして決断するためにも判断は必要になってくるので、リーダーとしてはどちらも兼ね備えておかないといけないと思います。

1日目の挑戦をテーマにした報告からは、「やるかやらないか。やらないのは本当にやりたいことではない。やりたければ諦めない。0からでも自分でやっていくだけ。」ということでした。また、2日目の記念講演では、「分かったからできるわけではない。やったから出来ただけ。分からないからやらないのは言い訳。やってみることから始めてみることが大事。」ということでした。

この全国交流会を開催している同友会の中でもよく「考えてから動くか、動いてから考えるか」の議論をすることがあります。私は昔から考えてから動くタイプでしたが、最近は動いてから考えるようにしていますし、社員にもよくそれを伝えます。それほど経営者やリーダーの動きの部分というのは大切で、動かないと分からないですよね。だからこそ動いているリーダーが求められているのだと思います。とはいっても全然違う方向へ動いていったら問題が多発するので、その問題を超える覚悟を持って、決断していかないといけないと思います。

「やらずに後悔するより、やってから後悔しよう。」「考えるより先に動こう。」などなど、世の中に蔓延する、前向きな行動とプラス思考を良しとする考え。本当にこれが良い生き方なのか、まだまだ議論をし尽さないといけないなぁと思う今日この頃です。

ちなみに私が所属する京都中小企業家同友会青年部会では、入会したての頃によく受講する、「LIA(リーダーシップインアクション)」という研修があり、「行動するリーダー」をテーマとして、とにかくアクション、アクションという行動の重要さを体感しながら学ぶ研修があります。初心に返ればやはり「決断=行動」なのですね(^^♪

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