少し前になりますが、同友会の右京支部での例会で、経営指針書の成文化をテーマにした例会が開かれ、私ともう一人が自社の報告をしました。
経営指針書というのは、自社の経営理念や方針、経営計画、未来に進む方向性やビジョンを社員と共有するためのもので、同友会では頻繁にそのための学びがあります。
当社では2014年に初めて経営指針書を作りました。始めは何から作ったらいいか分からず、同友会にある経営指針書の手引きを読みながら、経営理念とは何か・・・。経営方針とは・・・。経営計画とは・・・と、読み進めながら、何度も見返し、修正し、経営理念、経営方針、自社分析、経営計画、長期計画などを一つずつ作成していきました。
1回目の経営指針書は、ワードで作成した、A4、12ページぐらいをプリントアウトしてホッチキス止めしたものでした。しかも後半2ページはこんなんをいずれは入れたいといってタイトルのみの空白ページでした。
そのころから毎年1月の仕事初めの新年会前に、経営指針発表会を行っています。1回目の発表会では社員も何が始まるのかよく分からなかったと思います。まあ私も必要性を理解するまでかなり時間がかかったので、そういうものなんだと思います。
2年目の経営指針書から社員を巻き込もうと決めていたので、部署方針や目標を書くページを入れたり、自分たちの夢を共有するためのページを入れました。印刷会社のメリットを生かし、原稿を私が作成し、紙面作りを制作部に作成してもらい、しっかりとした無線綴じの冊子にしました。
ここはよく私らしいと言われるのですが、当社の経営指針書にはなぜか冒頭に「経営指針書作成にあたって」という文章が入っています。これはいきなり登場した経営指針というものを社員に分かってもらいやすくするために掲載したのですが、元々は私自身の会社づくりの価値観を忘れないように書き留めたものでした。自分の価値観でさえ見返さないと忘れてしまうことがあるんですよね。つまるところメモ書きを貯めていったら経営指針書になったということかもしれません。
今後はどんどん社員にも作成から入ってもらって、指針書づくりをベースにそれぞれの業務に派生していって、みんなで会社の未来を考えられるようにしたいと思います。