第60話 何もない空間への印刷(空中ディスプレイ)

営業部のOです。
突然ですが、何もない空間に印刷が出来るでしょうか。
印刷とは版にインキをつけ、それを素材に刷り文字や形を写すのが印刷です。現在ではインキを微粒子にして素材に飛ばすインクジェット印刷や版を使用しないオンデマンド印刷などがあります。

さて、
何もない空間に映像や物体を表示することが可能でしょうか。

日本のある企業が、空中ディスプレイの実用化に成功されています。
空中ディスプレイとは、光の反射を利用することで空中に映像を表示させる技術の事です。特殊なメガネなどを用いず、内眼で目の前に映像が浮かび上がります。ガラスや樹脂などで出来た特殊なパネルを通過させることで、実像の反対側の等距離の空中に実像を結像させる特殊なプレートです。

眼前に見える画像に指先を入れていくことも可能で、色や形などはあっても実際に触っているわけではありません。センサーや触覚を加えることで空中タッチパネルとしても利用でき、非接触のインターフェイスとしての需要も高まっています。

非接触ですから、感染症予防対策のほか、衛生面を重視する医療現場などで活用されており、また今後、この技術を活用できる新たな提案もできるでしょう。

印刷マルチメディアとして弊社の技術力を活かせる可能性もあるので、今後の展開に期待したいところです。

次回も身近で新しい技術を紹介できればと思います。宜しくお願いします。

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