第5話 最終工程ポストプレス(製本、加工)

営業部のOです。

第5回の今回は、「ポストプレス(製本、加工)」についてお話をさせていただきます。

自分の周りを見渡せば新聞・週刊誌・月刊誌そして文庫本など書籍類は数多に見受けられます。また、食事処などのメニュー表やポイントカードなど、2折や表面加工などを施しています。簡単にお伝えすると、表紙や本文を印刷し、断裁・折る・重ね合わせ、そして綴じる。その加工工程の種類は豊富です。

印刷物を完成させるためには

  1. 入稿前工程 → 印刷物に必要な素材一式を集めていく工程
  2. プリプレス工程 → 印刷ができるデータを作り上げていく工程
  3. プレス工程 → 印刷をする工程
  4. ポストプレス工程 → 印刷された用紙を加工製本して完成させる工程

上記の工程を経て印刷物は出来上がります。

今回は、

  1. ポストプレス加工

を取り上げます。

印刷物は、印刷を終えればそれで出来上がりではありません。我々に例えれば、印刷物にお化粧を施してあげなければいけないのです。規格の状態で印刷をすることはほとんどありません。希望の規格より大きな紙で刷り上げていくのです。

先ずは、
断裁加工 → 刷り上がった印刷物に後加工しやすいように印刷物の四方を切り落とし、希望規格に印刷物を仕上げていく場合。

型抜き加工 → 特殊な形状(ハート型・小判型等)に仕上げるなど自由な形にしたい場合。

ミシン加工 → 切り取り線にミシン目を入れたい場合。

折加工   → パンフレット、リーフレットや取説のように2折、3折等を施す場合。

更に、
パンフレットやリーフレット等に質感や高級感をより一層引き立てたい場合に、ニス引き・プレスコート・フイルム貼り・エンボス加工などの表面加工を施します。

ニス引き → 種類はいくつかありますが、印刷面にさらに透明なワニスを重ね塗りすることで耐摩擦性を高め擦れに強く色落ちを防ぐ目的があります。

プレスコート → 印刷後にローラーで圧迫して表面に平滑性を与える加工。

フイルム貼り → 紙の表面にポリプロビレン(PP)をラップすることにより耐久性や表面を保護する加工です。表面に光沢を与えるタイプと艶消しのタイプなどがあります。

エンボス加工 → 紙などの素材に対して上下に挟み込み加圧して文字や柄等の模様を浮き出させる加工です

最後に

一つのものを完成させるためには色々な加工工程を経て、お客様に納得していただけるモノを作ることを我々は担っているのです。これからも、お客様に喜んでいただける価値ある製品を提供できればとおもいます。

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