第6話 「光沢を抑えた包装紙」裏面印刷

「裏面印刷」について

こんにちは。営業部のUです。今回は新人チームのターンということで、私が担当させていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。

スーパー○○営業マンのお話を期待されていた方(前回参照)、申し訳ございません。今回は「お通し」「前菜」ということで、この記事をゆるりと読みながら次回の更新をお待ちいただきたく存じます。

ところで。

皆さんは普段和菓子を食べますか??
来客時に提供する、ご挨拶の手土産にする、いやいや日常的に食べる!…などなどその用途はとても広いと思うのですが、ある程度個数の揃った商品なんかだと、箱に収められた上から包装紙がかけられていることが多いのではないでしょうか。

パッケージ自体がオシャレなものももちろん素晴らしいですが、包装紙には包装紙の「プレゼント感」があると個人的には思います。いいですよね、包装紙。
その包装紙なのですが、あるお客様から

「フルカラーで印刷した包装紙を光沢を抑えた紙でつくってほしい」

という要望がありまして。。。
フルカラーが綺麗に印刷でき、尚且つ光沢を抑えた紙というだけの条件であればけっこうたくさんの紙がヒットします。たとえば…紙の表面にコーティングを施したマットコート系と呼ばれる紙です。塗工紙の一種です。

マットコート系の紙は上質系の紙より光沢があるので写真が綺麗に印刷できますが、同じ塗工紙であるコート系の紙に比べると光沢が抑えられています。そういった特徴から文字も読みやすくなっているという、言わば「いいとこどり」の紙です。
実際、私が担当させていただいたいくつかの案件でもマットコート系の紙を使用して作成しています。

その多くは写真と文字とが混在するポスターなどで、写真はフルカラーで綺麗に見せたいけれど、光沢で文字が見えにくくなってしまうことは避けたい…といった要望に応えるために選択しています。こう書くと本当に便利ですよね、マットコート。

それではその要望を包装紙で叶えたい場合、同じようにマットコート系の紙を選べばいい!マットコート最高!となるかと言いますと…そうは問屋が卸しません。。。

なぜなら紙には様々な性質があり、それによって「適している」と判断できる使用用途が限られてきます。包装紙の作成に使われやすい紙には包装紙に適している理由というものがあるのです。

ポスターと包装紙の違い…ひとつ挙げるとすれば「折り目」の問題です。

包装紙に適した紙として、包むもの(箱など)の角に合わせて折り目が綺麗につけられることも適正のひとつです。
ポスターって綺麗に折り目がつかないですよね。汚くひび割れたり、変に皺が寄ってしまったりして…でもそれはポスターの本来の使い方ではないので、その紙に罪はないのです。適材適所、用途の問題です。

前置きが大変長くなりましたが、今回のケース「光沢は抑えた包装紙」のひとつの解決方法として、

裏面印刷

があります。
包装紙としてよく使われる、所謂スタンダードな紙の表面(おもてめん)はつるつるとしているものが多いですが、さてその裏面はどうでしょう?

若干ザラザラしているんですね、コレが…!

光沢も表面に比べるとありません。紙自体も元々が包装紙によく使われる紙ですので、折り目に限らずその他の適正もばっちりです。

この紙の裏面を印刷に使えば、包装紙としての適性は残しつつ、光沢を抑えることができるというわけです。紙は表裏で違う顔を持っていることもあるんですね。いやー勉強になりました!

…と、ここまで秘密の裏技めいた紹介の仕方をしてきましたが、実はこの「裏面印刷」、紙の見本帳にもしっかりと記載があるんですよね。。。
表面に印刷した場合の見本のすぐ隣に、裏面に印刷した場合の見本が「裏面印刷」という文言付きでばっちり記されているんです。

つまり「裏面印刷」は秘密の裏技でも何でもなく、メーカーも想定している用途だったわけです。印刷業界に飛び込んで日が浅い私は、この方法を先輩から教えてもらったとき「まさかそんな方法が!」「これは裏技だ!」と興奮したのですが、それは無知故。きっと先輩方はもうその驚きや興奮を既に経験していて、それが当たり前になっているのでしょう。

だからこそお客様からの要望に応え、悩み事を解決できているわけですが。

でも見方を変えれば、こういった「印刷業界では常識だけど、他の業界にいる人は知らないこと」を知って驚いたり、あるいは悩んだり、解決策が見つかって興奮したりできるのもきっと新人の間だけ…。

この記事をここまで読んでくださった方々に、私の新鮮な驚きやささやかな感動をお伝えできるのがいつまでなのか、それは私にもわかりません(会社は早く一人前になってほしいに決まっていますが)。
わかりませんが、私もいずれ一人前になります。だからこそ私は新人のうちは新人らしく、変な見栄を張らずに書いていきたいと思っています。
そうすることで、皆様に「私が一人前の営業マンになるまでの軌跡」をリアルタイムで見てもらうことができるからです。

そういったわけでかなり脇道に逸れましたが、これからもどうか呆れずにお付き合いいただければ幸いです。

次回は正真正銘のスーパー○○営業マン(私の先輩!)の大変有り難い話です!
どうぞ拍手でお迎えください!

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