第39話 印刷物の古紙リサイクル適性ランク

こんにちは!営業部のYです!「営業マンが語る!印刷物のちょっと深い~話」第39回を始めていこうと思います。このブログも、もう第39回ということで、いつもブログを拝見してくださっている方々に向けて一言。サンキュー!(39)ということで今回も始めさせていただきます。最後まで読んでいただければ大変うれしく思います。

さて今回のテーマは「印刷物の古紙リサイクル適性ランク」についてです!

ん?なんだそれ?と思った方もおられると思いますので古紙リサイクル適性ランクというものが一体何なのかを今回は簡単に説明していければと思います。

【古紙リサイクル適性ランクとは?】

古紙リサイクル適性ランクとは、印刷時に使用される紙やインキ等の印刷資材の古紙リサイクル適性をランク付けしたものです。簡単に言うと、我々が普段製品を作るときに使用する印刷資材ひとつひとつが古紙としてリサイクルできるものなのかを、明確化及びリスト化を行い目に見えるかたちでランク付けしたものです。

【なぜ古紙リサイクル適性ランクというものができたのか?】

古紙リサイクル適性ランクリストは一般社団法人日本印刷産業連合会が策定した規格で、策定の目的は古紙リサイクルを促進するため、資材購入に当たっては印刷物の製作(設計)段階において古紙リサイクル適性を十分考慮の上、使用資材を決定するとともに、古紙リサイクル適性により排出される古紙の分別方法をいっそう明確にすることが重要となります。このため、古紙利用の目的ごとに、印刷物使用資材の古紙リサイクルへの阻害性の明確化及びリスト化を行い、広く関係者に周知することが必要であることがわかりました。

そこで、製紙業界、古紙関連業界、インキ業界、印刷産業機械・デジタル印刷機業界、接着剤業界、箔押業界、印刷業界等からなる古紙リサイクル対応協議会において協議、検討を重ね、その結果から印刷物資材の古紙リサイクル適性に関する『印刷物資材「古紙リサイクル適性ランクリスト」規格』を制定されました。

こういった背景と目的により規格の制定に至ったのですね~。

【実際にどのようにランク付けしたものなのか?】

はじめに、印刷方式にかかわらず、印刷情報用紙の印刷物に使用される印刷物資材を適用範囲としたもので、印刷物資材の古紙リサイクル適性について、市中回収古紙及び産業古紙に混入することを想定し、Aランク、Bランク、Cランク、Dランクに分類します。

大きく分けて下記の4つのランクに分けられます。
Aランク:紙、板紙へのリサイクルにおいて阻害とならないもの。
Bランク:紙へのリサイクルには阻害となるが、板紙へのリサイクルには阻害とならないもの。
Cランク:紙、板紙へのリサイクルにおいて阻害となるもの。
Dランク:微量の混入でも除去することができないため、紙、板紙へのリサイクルが不可能になるもの。

【実際のランク付け例】

どういった資材が何ランクに設定されているか気になるところですので一部を紹介します。

(Aランク)
紙:アート紙・コート紙・上質紙・中質紙・更紙
インキ:凸版インキ・平版インキ(オフセットインキ)・溶剤型グラビアインキ
加工:ニス引き・プレスコート・PUR系ホットメルト・水溶性のり

(Bランク)
紙:ポリエチレン等樹脂コーティング紙・ポリエチレン等樹脂ラミネート紙・グラシンペーパー・インディアペーパー
インキ:水性グラビアインキ・水性フレキソインキ・グラビア用金・銀インキ
加工:製本用糸・EVA系ホットメルト・光沢ラミネート(PP貼り)

(Cランク)
紙:硫酸紙・ターボリン紙・ロウ紙・合成紙・カーボン紙・ノーカーボン紙・感熱紙
インキ:感熱インキ・減感インキ・磁性インキ
加工:クロス貼り(布クロス、紙クロス)・ホッチキス(金属類)

(Dランク)
紙:捺染紙・昇華転写紙・感熱性発泡紙・芳香紙
インキ:昇華性インキ・発泡インキ・芳香インキ
加工:一般的な加工工程ではなし

ざっくりですが上記のようにランク付けされ、印刷における素材から加工までの工程の中で使用する資材各種にランクを付けがされています。

【我々はどのようにリストを活用していくべきなのか】

リスト化することで目に見える形でリサイクルへの適性がわかるので、資材の使用に当たってはその印刷物の古紙リサイクルへの可能性を考慮し、よりランクの高いもの(Bランク以上)を使用するよう努めるとともに、古紙として排出する場合には、Cランク、Dランクの資材が混入しないよう分別することが最善の活用方法となるのではないでしょうか。

「古紙リサイクル適性ランク」を知っておくことでどのような資材や加工などがリサイクルに適しているのか、また阻害になるのかがわかります。仕様上どうしてもランクの低い資材を使用しないといけない場合もありますが、環境保全のためにも我々もできるだけランクの高い資材を使用することを心掛け、環境に配慮したものづくりができればと思います。

今回はこのへんで!最後まで読んでいただきありがとうございます。次回の「営業部マンが語る!印刷物のちょっと深い~話」も必見です!またお会いしましょう~(^^)

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