第38話 箱の素材をどうしよう?

こんにちは!営業部のKです。「営業マンが語る!印刷物のちょっと深い~話」第38回を始めます。
38回目となる当コーナーですが、今回は箱を作成する際の「素材」をどうするかという話をしていきたいと思います。

箱にはどのような素材が使われるか?

箱を作成する時に一般的によく使用されるのは紙です。箱と一口にいっても組箱やワンタッチ箱、貼箱など様々な形状がありますがこういった箱を作成する際は基本的に紙が使用されます。
そして、紙と一括りにしましたが紙の中でも色々と種類があり、マリコートやNewピジョン、コラボファインWといった板紙と、気泡紙やスノーブル、ミルトGAスピリットといった(他にも種類は無数にありますが…)特殊紙を使用する事が多いです。
また、他にも段ボールを使用して箱を作成する事も多く、段ボールは厚みの規格が色々とあるので中身や用途に合わせて厚みを変える事になります。
その他にはクリアケースと言ってPPやPVC、PETといった素材で中身の見える透明の箱を作成する事もあります。
今からこういった素材をどのように使い分けるかを弊社で提案を行った、プリンの瓶用の箱で説明していきたいと思います。

今回紹介する事例は全てプリンの瓶用の箱なのですが、別々のお客様へと行った提案の事例です。

  1. 段ボール
    一つ目は段ボールでの提案を行った事例です。こちらのお客様は主に通販で販売するために箱を作成したいとの要望だったので、輸送の途中で瓶が破損しないように緩衝性の高い段ボールでの作成を提案しました。
    箱に使用するのはE/F(イーフルート)という規格の1.5mmの段ボールです。
    断面の段目が比較的目立ち辛いのでパッケージ用途に向いており、同じ厚みの板紙よりも強度が高いので中身の瓶の保護もしやすいです。
    段ボールを使用するデメリットは、段ボールなので断面の段目が見えてしまう、パッケージとして使用する際に段ボールに板紙を合紙する為コストが上がってしまうなどがあるので用途に応じて使い分ける事になります。
  2. 特殊紙
    二つ目は特殊紙での提案を行った事例です。こちらのお客様は贈答用の化粧箱として使用するので高級感があった方がいいという要望でした。
    高級感という事で最初に考えたのが箱に使用する素材でした。一般的な板紙や段ボールを使用すると高級感を出すことが難しいので特殊紙で提案を行う事にしました。特殊紙は種類が非常に多くヒアリングした内容を元に紙を探す所から始めるのですが、この事例ではGAファイルという紙で提案を行っています。
    GAファイルはアパレルの下札やパッケージによく使用される紙で最高が900kg(約1.6mm)と特殊紙の中でも最高の厚みがある紙です(この件では一番薄い310kgを使用しています)。
    黒い紙で金の箔押しを行いたいとの要望だったので、深い黒で箔押しの映えるスムースな手触りであるこちらの紙を選びました。
    特殊紙を使用する上でデメリットになるのは価格です。特殊紙は種類が豊富なので安価な紙も多いのですが、今回のように拘りがあると1枚あたりの価格が一般的な板紙の数倍から十倍以上になる事もあり、価格との兼ね合いで紙を選ぶ事になります。
  3. クリアケース
    三つ目はクリアケースでの提案を行った事例です。こちらのお客様は店頭で販売する際に中身が見える箱を作成したいとの要望でした。中身を見せるには紙の箱に窓を開けて透明のフィルムを貼るといった方法もあるのですが今回は透明の箱を作成したいとの事でクリアケースを提案しました。
    クリアケースの作成の際にも素材を選ぶ事になるのですが、主に3種類の素材から選ぶ事になります。
    ・PP(ポリプロピレン):比較的安価で傷は入り辛いが透明度が低い
    ・PET(ポリエチレンテレフタレート):印刷適正と透明度が高いが傷の入り辛さや価格は標準的
    ・PVC(ポリ塩化ビニル):印刷適正と透明度が高く加工もしやすいが環境負荷や価格がやや高い
    この事例では用途と形状からPETで提案を行っています。クリアケースで作成する場合は中身を見せるとういう事が目的なので大きなデメリットはありませんが、瓶を入れる用途では緩衝性が紙に比べると低いので緩衝材を入れるなど工夫する事になります。

終わりに
今回はいくつかの事例から箱の素材の話をしてみました。同じ物を入れる箱でも用途や販売方法が異なると使用する素材が大きく変わる事もあると伝わっていれば幸いです。箱に限った事ではないのですがお客様の要望に最大限応えられるようにこれからも色々な事例から学んでいきたいと思います。
今回はここで終わりますが次回の記事もお楽しみにー!

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