第30話 包装用紙の晒(さらし)って?

営業部のOです。第30話の今回は、包装用紙が出来るまでを紹介させていただきます。
包装用紙といっても使用目的によって多種多様な素材が用意されています。商品を包む包装紙もあれば、封筒、平袋、手提げ袋などです。

包装用紙は、未晒(みさらし)包装紙(半晒包装紙)と晒(さらし)包装紙に分類されます。
未晒とは。晒すとは。
製紙の抄造過程の中で説明させていただきます。

紙を作る工程としてパルプ化工程と製紙工程に分かれます。パルプ化工程というのは、紙の原料の木材チップ等からパルプが出来る過程のことです。製紙工程とは、パルプ化工程で出来上がったパルプを製紙化していく工程です。

パルプ化工程において行う工程が、

  1. 繊維を取り出す
  2. 洗浄
  3. 異物を取りのく
  4. 洗浄・漂白
  1. 繊維を取り出す
    木材チップを高温高圧の大きな釜に入れ、薬品を加えて煮込むことで、リグニンが解けて繊維がバラバラになること。(木はリグニンという接着成分で木材繊維同士がくっついています。)
  2. 洗浄
    バラバラになった木材繊維を洗浄し、リグニンや異物などを洗い流すこと。(黒液と呼ばれるリグニンなどが溶けた廃液は、蒸気や電力を作るための燃料になります。)
  3. 異物を取りのく
    木材繊維以外の異物を取りのくこと。
  4. 洗浄・漂白
    さらに残ったリグニンを酸素などの薬品で取りのき漂白します。最後に洗浄すると白いパルプの完成です。

未晒包装紙が「まだ晒していない」という意味から木の色に近い濃い茶色になるのに対して、晒包装紙はその名のとおり「晒す(さらす)」(薬品などで紙などを白くすること)紙ということで白色の紙になります。
また、半晒クラフト紙はその名のとおり、未晒クラフト紙(濃い茶色)と晒クラフト紙(白色)の中間の色にあたり、黄色っぽい茶色(ベージュ、クリーム色)の紙になります。よく使われている茶封筒はこれにあたります。
こうして未晒包装紙、半晒包装紙、晒包装紙として分類されていきます。

今回紹介させていただいたのは、パルプ化工程の化学パルプ工程です。次回は再生パルプ工程について説明させていただきます。

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