営業部のOです。
第10回の今回は、「機能紙」についてです。
機能紙とは、日常生活の中で種々のニーズに対応するように、高度な技術を駆使して従来の紙に新しく機能を付与して抄造された紙のことです。
今回ご紹介させていただくのは、日本製紙クレシアが製造する高機能、安全性、環境に配慮したフードパッケージに使用される
「エコバリーV」「エコバリーK」
という製品です。
スナック・冷菓・氷菓等のお菓子やシュウマイ・餃子・たこ焼き等のテイクアウトパッケージ、お惣菜やお弁当の箱の容器。電子レンジ・オープンの調理用パッケージ、その他耐水耐油機能を必要とするトレー・パッケージ類に適しています。
「エコバリーV」「エコバリーK」共にフィルムラミネート紙並みの
耐水性、耐油性、撥水性
を有し、リサイクル可能なエコロジーペーパーです。食品衛生試験にも合格をしており糊貼りが可能です。
また耐熱性に優れていますので電子レンジ等にでもご使用になれます。
- 「エコバリーV」と「エコバリーK」の違い
両方とも裏面(食品が載る方)にはバリア塗工を施し、紙の全層に耐水機能を待たせているため、断面からの水の浸透も抑えます。
「V」は片面コートアイボリーで、食品が載らない方の印刷面に塗工を施しています。
「K」は片面コートカードで、「V」と同じように片面の印刷面に塗工を施しています。 - 「アイボリー」と「カード」の違い
通常厚い紙を抄造するには、上層、中層、下層というように何層かに分けて行います。
アイボリーとは、全層に晒化学パルプを100%使用します。
カードとは、表と裏の層に晒化学パルプを使用し、中層に古紙等を使用します。
また、「エコバリーV」「エコバリーK」には3~4種類の厚さが用意されていますので、いろいろな使い方ができるでしょう。 - VとKの使い分け
価格はVの方がKより高く、紙の厚さで比較すると、一番薄い270g/㎡だと、Vで0.275mm。Kで0.32mmとKの方がVより厚いです。
Vは中間層に晒化学パルプ100%を使用の為、繊維がしっかりとしていて紙に腰があります。
Kは中間層に古紙等を使用しており繊維が細く短い為、裂けやすいがVより厚みがある。
価格や使用目的に応じた商品を選択していただければと思います。
また、製函、折、貼りに於きましても一度試していただくのが良いと思います。
最後に各メーカーさんは現状のお客様のニーズに合った商品を高度な技術を駆使して開発されています。次回もフードパッケージに適する商品をご紹介させていただきたいと考えております。