第40回 インターネット広告

前回マスコミ4媒体を紹介しましたので、今回はその媒体を抜く拡大傾向にある、インターネット広告を紹介したいと思います。

まずインターネットとは電気通信網を利用した情報の相互通信の事で、情報を得る為、与える為のツールとして現在非常に多くの人に利用されています。インターネットの利用者が増加するにつれてそこに載せる広告も拡大しました。

一口にインターネット広告といっても、有料のメディアを介した商品やサービスなどの宣伝をする、WEBサイトに貼りつけるバナー広告を表すものから、自社サイトやブログなどのコミュニケーションサイト自体も含まれます。それではインターネット広告の種類について下記に紹介します。

  • WEBサイト
    日本ではホームページと呼ばれる事も多く、時間や空間の制限がないため、無限の情報を得る事が出来ます。また、運用側としても管理、更新などがしやすいため、自社サイトを持つ企業は非常に増えています。
  • バナー広告最も一般的なインターネット上の広告です。バナー(banner)が横断幕を意味するように、多くのバナー広告は細長い帯状の画像で出来ています。ページの上下部、サイドに見られ、クリックすると広告主のWEBサイトにリンクするようになっています。画像も動的なフラッシュアニメーションもあります。
    サイトの内容に関連する興味をひきやすいバナーを載せる事で、効果を上げたコミュニケーションができます。
  • 電子メール広告
    電子メールによって配信される広告で、メールマガジンやメール中に挿入されるメールニュースがあります。高度にターゲッティングし、興味ある内容で送る事ができれば、効果が上がります。けれども近年社会問題となっている迷惑メールの存在は無視できなく、スパム扱いされて、読まれずにゴミ箱行きという事も珍しくないです。分かりやすい件名で受信者が許諾していても配信停止の方法を案内する必要があります。
  • リッチメディア広告
    マウスの動きとの連動、映像や音声での表現を使った、高度でクリエイティブな広告です。ブロードバンド化が進み、大容量のコンテンツを配信する事が可能になった近年では、テレビと同じような映像を流したり、ユーザのマウスの動きに合わせたアクションを起こしたりする事ができます。擬似的な体験をゲーム感覚で行える等、ユーザとの深いコミュニケーションができますので、今後ますます増えていく可能性があります。
  • 検索連動型広告
    検索エンジンで検索されたキーワードやフレーズに対応して、検索結果ページに掲載されるテキスト広告のことです。クリックごとに課金されるシステムで、特定の情報への欲求が発生する瞬間を的確にとらえられるので、通常のインターネット広告よりも高い効果を期待できます。けれども検索結果と区別がしにくい事や、クリック詐欺の問題も抱えています。
  • モバイル広告
    その名の通り携帯電話等のモバイルサイト上に載せる広告の事で、近年の成長率が非常に高いです。携帯電話の広告はパソコンと比較して画面に占める割合が高く、カーソルが広告上を通過する為目立ちやすいです。また、携帯電話が隙間時間の暇つぶしツールとして利用され、見る時間も多いので、パソコン広告と比べて影響も大きくなります。

インターネット広告は既存の一方的・受動的なマスメディアとは性格が異なり、インターネットでは利用者が主体的に情報にアクセスしようとしなければ、その情報は存在さえ知られることはありません。能動的に目的を持って使うメディアなので、その目的に適合した広告を露出できれば効果が高いともいえます。けれども、逆に誰もが自由に情報を発信できるので、情報の信頼性や公正さが判断しにくく、全てユーザの自己責任となってしまいます。

技術の発展が新たな問題を発生させるのは必然であると思いますので、広告主、媒体、使用者の環境を考慮して、的確な広告方法を考えていきたいと思います。

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