さて、今回と次回で後加工の中でも皆さんに非常になじみ深い本を作る際の製本の種類について書きたいと思います。 ただ本を作る際に前提として、折り加工という工程を経ますので、まずはついでに折り加工の事から書きたいと思います。
折り加工とは、印刷物を用途によって何回か折って、小さなサイズにしたり、デザインとからめて見やすくする等様々な効果を出すために、 多くの種類の折り方があります。その中の主なものを書いていきます。
- 2つ折り
最も基本的な折り方で、印刷物をセンター、もしくはセンターより少しずらして折る折り方です。 - 巻き3つ折り
3つに折った部分の1面を内側に入れます。内側に入り込む面は紙の厚さの分何ミリか小さく作らなければなりません。 - 外3つ折り(Z折り)
3つに折った部分をZ型に折ります。 - 観音折り
紙を4つに折り、外側の部分を内側に折り込み、中央で1回折ります。仏壇のように開く形になります。 - 十字4つ折り
2つ折りを直角に交わる方向でもう1度折る折り方です。 - 外4つ折り(蛇腹折り)
ジグザグに折っていき、折りの形がWの字のようになります。この折り方には何回折るかで名前が変わるので、総称して蛇腹折りというようです。 蛇腹というのは蛇のくねくねした形からきてるのでしょうね。 - DM折り
2折りをしたものを、さらに直角に巻き3つ折りをしたものをいいます。DM等で長3封筒に入る大きさにすることからこう呼ばれますが、封筒に入るサイズにすることを総称して呼ぶこともあります。
折り加工にはデザインと組み合わせたりしてちょっとした工夫で、非常におもしろいものができます。受け取った人の見やすさとバランスをとりながら考えていけたら楽しいと思います。