第17回 表面加工

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願い致します。

さて、2年目も終えるところで、私も少しは営業マンらしくなってきたかなと思う反面、知らない事が未だに膨大にある事を実感する時が多々あります。その中の一つを敢えてあげると、それは印刷後の加工方法です。

印刷屋が何故加工を覚えなければならないか、疑問に感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、通常お客様からすると、何かを注文したら、完成したものが納品されてくると思います。その間、印刷、製版、製本、紙工等、様々な工程を経ますが、それを別々に考える業者もありますが、当社では最初から全て、完成品を納品するところまで一貫して引き受けるので、その印刷会社が加工方法を全く知らないと、お客様から信頼を得ることはできません。

ただ、この加工方法というのが、思いつく限りでいくつもの加工方法があります。今回はその中の一つ、表面加工について書いていきたいと思います。

表面加工とは、表紙やカバージャケットなどの印刷面を保護するために、防水や光沢を目的として何らかの加工することをいい、これを「表面コーティング」といいます。表面加工の種類は、目的により(1)光沢コート、(2)プレスコート、(3)フィルム貼り等があります。

  1. 光沢コート
    ニス引きともいい、印刷面に透明なニスを塗り表面を保護します。グロス(ツヤ出し)とマット(ツヤ消し)があります。 光沢や印刷面の保護強度は他の表面加工に劣りますが、安価です。
  2. プレスコート
    印刷物の表面に鏡面光沢をつける加工をいい、ニス引きの処理後に熱プレスを行う方法です。ニスよりも高価ですが、光沢や、強度はニス引きより高いです。
  3. フィルム貼り
    ラミネート加工のことをいい、PP貼りとも呼ばれます。PP(ポリプロピレン)やPET(ポリエステル)フィルムに接着剤を塗布し、印刷物の表面に圧着加工をする方法である。グロス(ツヤ出し)とマット(ツヤ消し)があります。高価ですが、強い光沢(又はマット感)が得られ、強度も高いです。

その他にも箔押し、エンボス、透明ホログラムPP貼り等これも非常に種類があります。お客様のニーズに合わせて様々な加工方法があるのですが、お客様にこういうものを作りたいとお聞きした時に、私自身が提案方法として知っておくべき事なのだと思います。

最後になりましたが、本年度も私共々、京富士印刷をよろしくお願い致します。

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