第43話 偽造防止印刷の話

こんにちは!営業部のKです。「営業マンが語る!印刷物のちょっと深い~話」第43回を始めます。43回目となる当コーナーですが、今回は偽造防止印刷の話をしていきたいと思います。

偽造防止印刷とは?

偽造防止印刷は金券や商品券、証明書類、機密文書、商品タグなど偽造される事で大きな損害を受ける印刷物の複製を未然に防ぐ、偽造された事を発見しやすくする為のものです。偽造防止印刷には様々な種類があり表面加工やインクの種類、特殊なデザインの使用などを組み合わせて印刷物の偽造を防ぎます。

表面加工による偽造防止

セキュリティホログラム

印刷物の表面にホログラムを貼り付けることでコピーを防ぐ事が出来ます。オリジナルデザインのホログラムを作成する事もできるので、地域の商品券を発行する際に市章のホログラムを作成して偽造防止とデザイン性を両立させる事などもあります。

インキによる偽造防止

蛍光インキ

コピーを行うと発光しなくなる特殊なインキを使用する事で真贋の判定を容易にします。

示温インキ

温度の変化によって色の変わる特殊なインキを使用する事で真贋の判定を可能にします。見た目は普通の色のインキですが手や指で温める事で色が変化するインキで、複製を行っても温度による色の変化は再現出来ません。

透かしインキ

オフセット印刷で透かし模様を印刷できるインキです。紙を作る際に透かしを入れる通常の透かしとは違い、後から印刷で紙に透かしを入れられます。

デザインによる偽造防止

コピーガード(スプリットライン)

コピー機でコピーを行った際に「複写」や「COPY」などの文字や図柄が浮かび上がるようになる印刷を施す事で、コピーされた事が容易に判別できます。特殊なインキや加工を必要としないので導入が比較的容易です。

マイクロ文字

罫線やイラストを肉眼では判読できない非常に細かい文字で印刷することで偽造を防ぎます。コピーを行うと文字が潰れるので複製が行われた際に判別する事が可能です。データの作成に専用のソフトが必要ですが、印刷は通常の印刷で可能なのでこちらも比較的容易に導入できます。細かい文字で罫線やイラストを表現するので商品タグなど目立つ加工が行いにくいものにも使用しやすいです。

終わりに

偽造防止印刷についてお話しさせていただきましたが、今回紹介した例も実際に使用されている偽造防止の手法の一部で他にもまだまだ種類があります。
それだけ印刷による偽造防止というのは我々の生活に密接に関係しており、普段何気なく目にしている印刷物もよく見れば偽造防止技術が盛り込まれているなんていう事があるかもしれません。 今回はこのあたりで終わりたいと思います!それでは次回もお楽しみにー!

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