第44話 印刷物における環境配慮表示マーク

こんにちは!「印刷物のちょっと深~い話」第44話を担当させていただきます、新人営業マンのYです。今回は「印刷物における表示マーク」について話していこうとおもいます。
表示マークってどんなの?と思っておられる方も多いと思いますので、実際のマークを見ながら簡単に説明していこうと思いますので、最後まで見ていただければ幸いです。

「あ、これね!」「見たことあるわ」というものから、「こんなのもあるのか」というようなあまり知られていないマークを今回は環境に配慮した表示マーク(環境ラベル)をピックアップして紹介していこうと思います。最後には個人的に好きなデザインのマークもご紹介。

それでは本題へGO!!

まずは、印刷物の表示マークとはどんなものなのかイメージいただくために一番シンプルでよく見るマークから紹介していきます。

【紙マーク / プラマーク】

紙・プラマーク

紙マークは紙箱・包装紙・紙袋などの製品に紙が使用されているもの、プラマークはポリ袋、外装フィルムなどのプラスチックが製品に使用されている商品に表示します。これらは「資源有効利用促進法」という法律によって表示を義務付けられています。表示義務の目的は、事業者・地方自治体などにおいて、スムーズなゴミの分別・回収を実施するためです。
このマークはめちゃくちゃ目にしますよね。是非身の回りを探してみてくださいすぐ見つかるはずです!

【FSCマーク】

FSC認証マーク

FSCマークは適切な森林管理がされていると認証された森林から収穫された木材、およびFSCの規格で認められた原料を使用した木材製品や紙製品を、認証された業者で作成して、FSCのラベル(マーク)がつけられます。

【バイオマスマーク】

バイオマスマーク

バイオマスマークは、生物由来の資源(バイオマス)を利活用し、品質及び関連法規、基準、規格等に合致している環境商品に付与できるマークです。環境効果を可視化して、バイオマス度の下限値を10%とし、認定製品に含まれるバイオマス割合(乾燥重量比)を表示しています。バイオマスの使用部位が分かるように表示されている場合もあります。※「使用部位:インキ.フィルム」

【Non-VOCマーク (UVエコインキ) / Non-VOCマーク (VOC FREE)】

Non-VOCマーク (UVエコインキ)
Non-VOCマーク (VOC FREE)

ノンVOCインキは、有害とされている油系溶剤を植物油等に置き換えて1%未満に抑えたインキです。従来の植物油インキよりもさらに石油系溶剤を抑えた環境にやさしいインキを使用した印刷物に表示されるマークです。
これらのマークは紙容器などでよく見られるマークですね。近年ではどんどん環境に配慮したインキや素材が増え、それに伴いマークも増えてきています。これらのマークを印刷することで環境に配慮しているというブランディングに繋がります。

【クリオネマーク】

クリオネマーク

E3PA(環境保護印刷推進協議会)が定めた認証ステータス登録基準に準じて製作された「オフセット印刷物」と「オフセット輪転印刷」にこのマークを表示することにより、製版・印刷企業はもとより、それらを生産するための資機材・技術・製品を提供する企業を含む、印刷業界全体の環境への意識を高めることを目標としています。3種類のステータスが存在し、各ステータスとも、詳細な登録基準が定められています。

【彩の国リサイクル製品認定マーク】

彩の国リサイクル製品認定マーク

環境に配慮したマーク(環境ラベル)は国が定めたもの、事業者による取り組み、地方公共団体が定めたマークなど沢山の種類が存在します。その中でも私のお気に入りは埼玉県の環境ラベルで「彩の国リサイクル製品認定マーク」といい、主に県内で発生した循環資源を利用し、安全性や品質など一定の基準を満たす製品に付けられ、埼玉県知事が認定するもので、笑顔のトリが私のお気に入りポイントです!みなさんもご当地環境ラベルを調べてみてはいかがでしょうか。
今回の深い~話はこの辺りで失礼しようかと思います。最後までお付き合いありがとうございます!次回の深い~話もお楽しみに!

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