皆さんこんにちは! 営業部のTです 。
営業マンのブログが、「営業マンが語る!印刷物のちょっと深い~話」として開始することになりました。
京都で営業している印刷会社における、新人営業マンの勉強の話や、経験のあるベテラン営業マンの印刷物に関するちょっと深い~話をさせていただこうと思いますので楽しみにしてください!
そして、これからは月1回のペースで弊社営業マンから様々な深い~話や専門知識などを更新させていただきたいと思います。是非よろしくお願いいたします。
さて、記念すべき第1回目にお話させていただく内容は、パッケージのお話です!
パッケージには、様々な形がありまので先に少し紹介させていただきます!
キャラメル箱
上下に差込フタが付いた簡易な箱で、よくスーパーなどで見かける一般的な箱です。
ワンタッチ箱
糊付けされた底面が自動的に起き上がる箱です。作業される方には手間が少ないので喜ばれると思います。
地獄底
底抜けしにくい構造の箱で、キャラメル箱より底の強度が強い箱です。
ギフト箱
フタと身が分かれているツーピース箱です。糊貼りがなく、手作業で組み立てられる箱です。
キャリータイプ
持ち運び用の取っての付いた箱で、主にケーキなどの箱に使用されています。
ピロータイプ
形がピロー(枕)に似ているため、「ピロー」と呼ばれています。陳列する時に重ねるには不向きです。
スリーブ箱
筒状の箱と組み立て型の箱を組み合わせたものです。引き出し式で出し入れが簡単です。
N式箱
フタと身が一体になったワンピースタイプの箱で、糊付けがなく、手作業で組み立てられます。
まだ他にもありますが、今回はこのへんで( 一一)
あっ!パッケージの件で雑談に入りますけど、興味がある方はこのまま読んでください( 一一)
では(=_=)
とある和菓子屋さんのお客様からパッケージのお話をいただきまして、片面1色で、紙も他のパッケージなどでよく使われている一般的な紙で、箱の形状もシンプルなので、ぱっと見はそれほど高そうではない箱だったのですが、実際見させていただくと実はそうでもなかった箱だったので、今回はその時のお話をさせていただきます。
簡単なパッケージの情報です
・形はキューブ式タイプ(底が地獄底)
・印刷色数は片面1色(墨ベタ印刷・文字の部分が白抜き)
・表面加工にニス引き
・コートボール紙
まず、パッケージに使われている色数が片面1色でしたが、
1色でも墨のベタ印刷ですと少~し話が変わってきます。
この墨のベタ印刷にも種類がありまして、
K100%で表現する墨ベタ
文字や細かい線を印刷する時には適しているが、印刷範囲が広いとピンホール状の色抜けができることもあります
CMYKすべてのインクをバランスよく配合する墨
リッチブラック・深い墨を表現
CMYKすべての比率を100%にする墨ベタ
最も濃い墨が表現されますがデメリットも多く、あまり使用はしません
ベタ印刷をすると、1色は1色でもインクを使う量が増えるので通常の価格より上がります。そして、今回は、1色ということもあり、K100%の方法で印刷しましたが、より綺麗に仕上げるには、ピンホールなどのおそれがあるので、墨ベタ印刷を2回行いました。なので、2回分の印刷料金がかかります。そしてベタ印刷ということもあり、裏移りのおそれがあるので、印刷した後にニス引きという表面加工をしました。他にもいろいろな表面加工はありますけど、それはまた今度紹介させていただきます!
一見すると普通の一色印刷の黒い箱でも、そこには様々な工夫がある一例でした(^_-)-☆
ここ最近、電話やFAX・メールなどで御見積りの問い合わせをいただくことが増えてきましたが、パッケージなどは特に、現物を見せていただけると間違いが少なくなりますので、ありがたく思います!それを元に、正確な御見積りをさせていただきます。
今回はパッケージのお話でしたが、どうだったでしょうか? 少しでも参考になれば嬉しく思います! それではこのへんで! またの更新をお楽しみに~~~~~~~~( `―´)ノ
プチ情報
*ベタ印刷…簡単にいうと塗りつぶしです。
*白抜き…色のついた背景の上にある文字や装飾が白である状態。 その部分だけインクをのせずに白地として残すため白抜きと表現される。
*ニス引き…印刷した後の上から樹脂液を塗り、汚れや退色を防ぎ、耐久性を高めます。
*ピンホール…印刷面上の針で突いたような白い点のこと。主にベタ印刷がある場合に発生します。
*裏移り…印刷物が重ねられた時に、上下いずれかの紙にインクが移って汚れてしまうこと。