4年に一度のオリンピック・パラリンピック。
今回の東京開催(2021年?)を含めれば前回の東京開催(1964年)から数えて15大会をテレビ観戦したことになる。
なぜか、記憶にも想い出にも残っているのが学生時代の頃の五輪である。社会人になってから十数年になるが、なぜか40年ほど前の方が脳裏に焼き付いているのである。
今から半世紀前、まだドイツが東西に分裂されていた1972年西ドイツのミュンヘンにて第20回オリンピック大会が開催された。この年の2月には札幌市で第11回冬季オリンピックが開催され、当時は現在と違って同じ年に冬季・夏季とオリンピックが開催されていたのだ。
記憶に残る五輪は、ミュンヘンオリンピック大会の男子バレーボール準決勝。
日本対ブルガリアの試合である。
日本の男子バレーボールは、1964年の東京大会で銅メダル、1968年のメキシコ大会で銀メダルを獲得。そしてこの大会で金メダルを目指し待望され、優勝することが使命であった。
当時の日本のバレーボール環境は、1964年の東京大会で女子のバレーボールチームが宿敵「ソビエト」に決勝で勝ち優勝。「東洋の魔女」と巷では騒がれていたのである。
テレビでは、バレーボールを扱ったアニメ番組、ドラマ・ドキュメント番組がゴールデンタイムに多数放映されていた頃であり、そして、試合も生中継で放送されていた。
今の野球・サッカー・バスケットに匹敵するぐらい人気があったのだ。バレーボールの全盛期といっても過言ではない。
話がそれたのでミュンヘン大会に戻すと、その試合はセットカウント3-2で勝ったのである。
試合内容は、ブルガリアが2セット連取。日本は、後がない崖っぷちからの大逆転劇。
3セット以降2時間近くの戦いを制して勝ったのだ。最終セットもブルガリアに3vs9と6ポイントも離されたが最終的には15vs12で奇跡の逆転を叶えたのだ。
翌日、日本は決勝で東ドイツにセットカウント3-1で勝利。五輪で初めて金メダルを獲得。
この金メダルは、現在においても男子の球技種目で唯一の金メダルである。
優勝を決めた試合ではなく、その前日の準決勝の試合が何故か痛烈に今でも瞼の裏に焼き付いている。遥か彼方の試合なのに。
今年開催される東京五輪。無事に開催され閉幕出来ればいいのだが。。