先月、元ワン・ダイレクションのリアム・ペインがこの世を去ったというニュースが流れ、大きな衝撃を受けました。彼らが全盛期はとにかくよく聴いていました。元気でアップテンポな音楽に元気をもらっていました。
当時の曲を追悼の気持ちで聴いていると、やはり心が沈むような感覚になります。
音楽や映像の世界では多くの方が亡くなりますが、リアムのように在りし日の彼らの活動が日常の一部になっていた場合、喪失感はより深くなります。
このような気持ちを抱くたび、思い出すのが海外ドラマ『Glee』です。
洋楽好きな私としては、和訳も知れて楽しくて大好きなドラマでした。しかし、この作品もメインキャストの数名が若くして亡くなっており、その悲しみから、最終シーズンまで見続けることができていません。
また、大好きなディズニー映画についても、関わる吹き替えキャストの方々が亡くなられると、その映画を観るたびに心が痛みます。
そんな中で、思い返すのは『ハリー・ポッター』シリーズです。思春期の俳優たちを主役に据えたにもかかわらず、今なおメインキャストの多くが元気に活動していることには感謝しかありません。
あのワクワクとドキドキが詰まった映画を、余計なことに頭を使わず当時と変わらない純粋な気持ちで楽しめることは幸運だと感じます。
撮影にあたり、制作スタッフが「人としての成長」を大切にしていたことも興味深いエピソードです。キャストたちが撮影の合間に学校のような授業を受けられるよう、スタジオ内に教室が設けられていたと聞き、制作スタッフの愛情深い取り組みに感銘を受けました。そのおかげか、他の若い俳優たちが経験することのある悲しいニュースから彼らは無縁で、いまだに私たちに夢を与え続けてくれています。
今は、当時の感動を自分の子供と一緒に分かち合いながら、改めて制作スタッフとキャストに心からの感謝を感じています。
楽しい映画を、心から楽しく観られる――当たり前のことかもしれませんが、その尊さを忘れないように、親子で映画を楽しんでいます。