先日、中小企業家同友会全国協議会が主催する 第53回青年経営者全国交流会(香川) に参加してきました。
私が参加した分科会では、愛知県の株式会社ヤマカワの山川氏から
「あんたんとこの会社にほんま価値あるん?」〜『選ばれる企業』への挑戦〜
というテーマでの報告があり、たくさんの気づきをいただきました。
■ 山川氏の報告から得た気づき
「山川氏の報告では、「付加価値とは外部視点で評価されるものであり、企業成長の鍵となる」という核心的なメッセージが語られました。
その中で印象的だった取り組みが、
- 社内の行動を「見える化」
- ありがとうを数値化する「社内通貨制度」の導入
といった仕組みづくりです。
これにより、社員同士の感謝や良い行動が自然と増え、企業文化の改善に繋がっているとのことでした。
また、山川氏は「人・企業・地域といった社会から選ばれる企業になること」を重視しており、
- 今ある価値を理解することで新たな付加価値が生まれる
- 付加価値を決めるのは顧客
- 価値を生み出す根っこは“人”
という3つのポイントをまとめとして語られました。
■ グループ討論①
テーマ:あなたの会社で最も評価されている付加価値は?
このテーマでは、参加企業それぞれの“強み”について意見交換しました。
出てきた意見はとても多彩で、
- 顧客への提案力
- フットワークの軽さ
- 社員の存在
- 技術者と直接打合せできる体制
- 取引業者との深い関係性
- 仲の良い社風
- 現場対応力
など、どれも「その会社らしさ」が表れる内容ばかりでした。
話し合いの中で話題が深まり、「人づくりをどうしているか?」 に議論がフォーカス。
実際に取り組まれていることとして、
- 社員個々の強み診断
- 定期的なグループ討論
- 幸せな考え方を持つ社員を増やすため、健康関連に使える予算を用意して健康手当の支給
- 社内勉強会
- チームワークづくり
改めて、付加価値の源泉は“人材育成”と“社内文化”であることを再認識しました。
■ グループ討論②
テーマ:選ばれる企業に共通する付加価値とは?
ここでは「選ばれる企業の条件」がテーマ。
主な意見としては、
- サービスが顧客のニーズに合っているか
- 自社の取り組みを改めて見直すこと
- ニーズに対する“受け皿”を広げる
- 付加価値を生み続ける仕組みが必要
- 思いやりも付加価値。そのためには教育が必要
- 差別化は永遠のテーマ
- 顧客よりもまず社員に聞くほうがニーズを掴みやすい
- SNSで全社員の自己紹介動画を出し、魅力を発信する
など、実践的なアイデアが多数出ました。
特に印象的だったのは、
「付加価値=思いやり」 という考え。
確かに、最後に選ばれる会社は“人の温度が伝わる会社”だと感じます。
■ 参加を通して感じたこと
今回の全国交流会では、付加価値の本質が「顧客の評価」であり、その基盤が「人」にあるということを改めて強く感じました。
- 自社の価値を見直すこと
- 社員が成長し、活き活きと働ける環境をつくること
- 社会・顧客から選ばれる企業であることを目指すこと
これらが、これからの中小企業が持つべき視点だと実感しました。
今回の学びを自社でも活かし、「選ばれ続ける企業」を目指して取り組んでいきたいと思います。