営業部の“O”です。「営業マンが語る!印刷物のちょっと深い~話」第45回は、「点字」についてお伝え出来ればと思います。
皆さんは、点字を見られたり、触れられたりと身近に感じられたことはありますか。街を歩けば、歩道に“点字ブロック”があり、紙幣にも「識別マーク」というものが施されています。“点字ブロック”には2種類あり、誘導ブロックと警告ブロックがあります。
誘導ブロックとは、進行方向を示すブロックです。線が並んだ形状をしているため「線状ブロック」とも呼ばれています。これは、視覚障碍者がブロックの突起を足裏、あるいは白杖で確認しながら突起の方向に従って進むことが出来るように設置されています。
警告ブロックとは、危険箇所や誘導対象施設等の位置を示すブロックです。点が並んでいる形状をしているため、「点状ブロック」とも呼ばれています。これは、文字通り注意すべき位置を示すブロックです。
紙幣にも「識別マーク」といって、お札を指で触って識別できるように凹版印刷により、ざらつきをもたせたマークがついています。
券種ごとに形状が異なり、
・一万円券は、かぎ型
・五千円券は、8角形
・千円券は、横棒
・二千円券は、点字の「に」
が印刷されています。
高額券(一万円券と五千円券のみ)に貼ってあるホログラムを覆う透明層は、一万円券は楕円形、五千円券は四角形と、それぞれ形が異なります。ツルツルした触感があるため、目の不自由な方がお札を触ったときに券種を区別する助けになっています。
次に、点字のなりたちです。
点字はタテ3点・ヨコ2列、6つの点の組み合わせでできています。この単位を「マス」と言います。
6つの点は凸面(読む面)からみて、左上を①の点、左の真ん中を②の点、左下を③の点、右上を④の点、右の真ん中を⑤の点、右下を⑥の点とよんでいます。
※母音をピンク、子音を青であらわしています。
50音をあらわす点字(読む面)
ア行(母音)
カ行:母音「あいうえお」+⑥の点
上記のようにして読み書きをおこないます。
点字制作には、普通字(墨字)を点字に変える点訳、点訳されたものが正確かどうかチェックする点訳校正等があります。
次回は点字印刷について説明をさせていただきます。