第7回 PDFの可能性

PDF(ポータブルドキュメントフォーマット)というファイル形式をご存じですか?アドビシステムズ社が策定したファイルフォーマットおよびその関連技術で、コンピュータ上のドキュメント(電子ドキュメント)を扱うためのファイルフォーマットの1つとして広く普及しています。PDFの特長は、作成したドキュメントを異なる環境のコンピュータで元のレイアウトどおりに表示・印刷できることです。そのため、印刷物と同じレイアウトの電子ドキュメントを公開するためにPDFは利用されます。

とまあこういう説明がよくされていますが、現在よく使う例としましては、OfficeのデータをRGBカラーからCMYKカラーに変換したり、Macにないフォントが使われているデータをフォント埋め込みのPDFにする事で、Macで文字化けせずに開くようにする等、使い方は非常に多いので、使いこなせればかなり心強いと思います。PDFでの文字校正、色校正などが一般的になりますと、データを送信しあって、校正が完了しますので、大幅に時間のロスがなくなります。

しかし、こういう話にはつきものですが、問題が多いのも事実です。OfficeWordデータにあるビットマップ画像がPDFにすると消えてしまったり、斜線等の文字装飾部分の段落、インデントが変わっていたりということがありました。 また、PDFで入稿された完全データという条件であったにも関わらず、フォントが埋め込まれていなかったり、RGBカラーであったり、単色刷りにも関わらず、プロセスカラーのデータであるなど、まだまだ標準ルールには程遠いかとも思われます。けれども、そういう様々な問題に対応していくことで、対処法のノウハウは確実に蓄積されてきました。前に書いた事ですが、便利なツール、ソフトを使いこなすには、それについて学ぶことも多く、学ばなければ、逆に不便な事になるということを、意識しながら使わなければならないのかなと思います。

PDFデータでの印刷物の出稿につきましては、PDF作成過程に注意点が多々ありますので、当社にお気軽にご相談して頂きますようお願い致します。また、元データもご一緒に入稿して頂く方が、問題があっても対処できる可能性がありますので、よろしくお願い致します。

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