京都御苑の中に、「清水谷家の椋」と名付けられている巨樹が存在します。
京都御苑の外側には9門があり、そのうちの西側にある蛤御門から入り東へ50M程直進したところです。
幹回り4M。樹齢300年とされています。
この場所は、かっては清水谷家という公家の屋敷があったところだそうです。御苑の南西角辺りにあり、大きな通りの真ん中にあるので目立つ場所に存在します。
私がこの椋木と接するようになるのは小学校の低学年からです。
小学校時には友人たちとこの周りで遊び、中高時代では早朝のジョギングの起点終点となり、ジョギング後はこの樹木の下で友人たちと談笑をしたものです。学生時代は苦難に接したときは、ここを訪れ精神統一をして自分の気持ちの整理をよくしました。
あれから半世紀近くがたち、「椋木」は、10数年前から周りに大掛かりな支柱に支えられながらも生き延びています。あと何年この状態でいてくれるのか。
私にとっては大切な思いである場所の一つです。
京都御苑の中にはもう一つ、「御衣黄」と云われる、黄緑色の花を咲かせる珍しい桜の木が存在します。
京都御苑は、私にとってのふるさとです。
一度、京都御苑に訪れ探してみては如何でしょうか。