前回までは封筒の形の紹介でしたので、今回は口糊についてご紹介したいと思います。
封筒といえば、通常「胴」部分と封をするための「フラップ(ふた)」が付いています。 そのフラップを折って封筒を閉める事ができます。このような使い勝手のよい封筒ですが、ニーズによってその封筒自体に口糊が付いているものがあります。
封筒の口糊には主に4種類あり、メーカーによって呼び名は様々です。
- アラビア
フラップ上部に再湿糊(一般的にはアラビア糊と呼ばれる)を塗って乾燥させたもの。 使用時に水を、糊の塗布面につけて接着します。インサーターと呼ばれる封入封緘機(紙折り、封入、封緘をする機械)にはアラビアが必須条件となります。 - タック、アドヘア、スチック
ふた部分と胴部分2箇所にゴム系接着剤を塗布して乾燥させたもの。 フラップを折り、糊面を合わせて押さえるだけで封緘できます。 粘着力は初めは弱いようでも、60秒くらいで強さを増します。 同時に大量に封緘するのに便利ですが、封緘前の保存期間は約6ヶ月から1年程で粘着力が弱くなってしまいます。 - テープタック、ハイシール
胴部分に接着剤を塗り、シリコン加工したテープで覆ったもの。テープをはがして接着します。テープで接着剤部分を覆っている為ホコリ等を防ぎ、接着効果の長期保持ができます。 - ファインタック、テープスチック
両面テープをフラップに貼りつけたもの。テープをはがして接着します。
このように既成の封筒の中にもよく利用される目的や使い勝手に応じて、口糊の種類を選べるようになっています。 DM発送業務を受ける時に様々な封筒の口糊を封緘する内職をしましたが、やはりそれぞれ特徴があって、 この口糊ではこの方法で、逆にこの数であればこの方法で作業した方が効率が良い等と、封入・封緘作業を考慮した口糊選びをすると、 より業務効率が上がる事を実感しました。
※参考
株式会社イムラ封筒 http://www.imura.co.jp/