さて、画像やデータの形式を書きましたが、少し専門的なことですので、あまり実感がわかなかったかもしれません。今回は、知らず知らずに使っている、もしくは知っていると便利なデータの圧縮と解凍についてお話ししたいと思います。
まず始めに、「圧縮」とは何でしょうか。
データには「~バイト」というように、それぞれサイズがあります。ワードで作成した文書データ、デジカメで撮影した画像データ、Illustratorで作成した画像データ等全てのデータにはサイズというものがあります。そして、それを保存しているパソコンの中のHDD(ハードディスクドライブ)、FD(フロッピーディスク)、CD(コンパクトディスク)等には、データサイズ~バイトまで保存できます、という限度容量があります。
ということは、データサイズが大きいものは、少ししか保存できないということになります。そこで、データの圧縮が必要になってくるわけです。圧縮というのは、サイズの大きいデータを小さくすることを意味します。複数のファイルを1つにまとめることも圧縮といいます。圧縮には様々な形式がありますが、よく使われている圧縮形式には、下記のものがあります。
- ZIP・・・世界標準ともいうべき圧縮形式。Windowsに標準で機能が装備されています。
- LHA・・・日本国内で一般的に利用されてきた圧縮形式。使い勝手と圧縮率の高さから評価を受けています。
- SIT・・・Macintoshで一般的に使われている圧縮形式。Windows側でも対応するソフトがあれば、問題なくデータのやり取りができます。
しかし、圧縮したデータはそのままでは扱えないので、解凍ということが必要になってきます。解凍とは小さくされたデータを元のサイズに戻すことです。
用途としては、複数のファイルを1つにまとめたり、通信用途(メール添付等)や、あまり頻繁に使わないファイルを保存する時に利用価値があると思います。WindowsXP以降の標準機能で、複数のファイルを選択し、右クリックして圧縮→.zipを選ぶと圧縮ができます。解凍はその逆の方法でできます。
ちなみに、データサイズの大きいものを「重い」、小さいものを「軽い」と表現することも一般的です。重いデータは保存媒体や、通信網を圧迫します。そしてWEBで使用される画像の圧縮の理由も、重いデータは表示が遅いため、できるだけデータを軽くすることが求められます。
最新のデジタルカメラで撮影した画像は、非常に画質が良く、画素数も多いため、データサイズは大きくなりがちです。大きすぎるサイズの画像は扱いにくくなりますので、必要に応じてサイズの調整をかけることが重要なのだと思います。