第75話 印刷物ができるまでの流れを解説|4つの工程でわかる印刷の仕組み

普段何気なく手に取っているチラシやパンフレット、書籍などの印刷物。
実はその裏側では、多くの工程と専門職の手を経て、一つひとつ丁寧に作り上げられています。
今回は、印刷物が完成するまでの流れを「4つの工程」に分けてご紹介します。
工程には、大きく分けて「入稿前工程」「プリプレス工程」「プレス工程」「ポストプレス工程」があります。


① 入稿前工程 ― 素材を準備するステップ

印刷の出発点となるのが「入稿前工程」です。
この段階では、企画立案や原稿作成、原稿整理、写真撮影、イラスト制作、入稿など、印刷物に必要な素材一式をそろえていきます。
広告代理店の営業担当、印刷会社の営業、カメラマン、ライター、執筆者、編集者、イラストレーターなど、さまざまな専門職が関わります。


② プリプレス工程 ― デザインとデータ制作の工程

「プリプレス工程」では、入稿された素材をもとにデザインやレイアウトを作成し、印刷に適したデータを仕上げます。デザイン・組版、校正、校了などの素材を印刷できるデータに作り上げていきます。
デザイナーやDTPオペレーター、校正者が中心となり、誤字脱字やレイアウト崩れのないよう細かくチェックを行います。


③ プレス工程 ― 印刷の要となる工程

次に、印刷の中心となる「プレス工程」です。
色校正を経て、印刷用の版を作成し、印刷時の色味などのチェックを行い印刷へと進めていきます。
色の再現性や仕上がりを確認する重要なステップで、製版オペレーターや印刷オペレーターの技術が発揮されます。


④ ポストプレス工程 ― 仕上げ・製本・納品まで

印刷が完了した後は「ポストプレス工程」で、印刷されたものを加工、製本、断裁をして印刷物を完成させていく工程です。梱包、配送、納品といった作業も含まれます。
この工程を担当するのは製本オペレーターなど。ここでようやく、お客様の手に届く形に完成します。


印刷物は「チーム」で作られる

印刷物の制作には、数多くの専門職と工程が関わっており、それぞれの理解が必要です。
一つの印刷物を完成させるには、企画・デザイン・印刷・加工のすべてが連携してこそ良い成果が生まれます。
京富士印刷では、この一連の工程をワンストップで対応し、お客様の想いを“かたち”にするお手伝いをしています。

最近のブログ
  1. 第75話 印刷物ができるまでの流れを解説|4つの工程でわかる印刷の仕組み

  2. 第141回 海 行こうぜ!

  3. 第74話 選挙の投票用紙とは?特徴・紙質・印刷の仕組みを徹底解説

アーカイブ
TOP