SDGsへの取り組み

なぜ脱プラが必要か？理由はプラスチックは生分解性が低く、人間が焼却処分しない限りは自然環境中に長期間残存し続けてしまい、適切に処理されなかったプラスチックごみが環境汚染（海洋汚染・土壌汚染・大気汚染など）の問題となる為、少しでも使用量を減らす必要があります。当社では、プラ容器から紙製の容器（エコ容器）に変更や、発泡スチロールBOXから冷凍対応のダンボールに切り替え、レジ袋をオリジナルのバイオマスレジ袋へ切り替え、窓付封筒を窓部分も紙製の窓に変更など、様々な方法で脱プラ・減プラを進めることで、地球環境を守り、SDGsへの取り組みを推進しております。

製造環境に優しいパッケージとは、デザインや価格以外の部分でお客様（製造現場の方）にとってメリットを感じてもらうパッケージです。例えば、簡単に組み立てが可能な仕様で手間を省き時短に繋がるパッケージ作成や、在庫スペースでお困りのお客様にはコンパクトに収納可能なパッケージ作成、素材の質感・厚みの変更など、実際にパッケージを手に取り作業をされる方だからこそ感じる課題を解決し、お客様が働く製造環境を、お客様にとって働きやすい場所に変えていくお手伝いをさせていただいております。

消費環境にやさしい構造とは、お店などで商品を手に取り購入される、エンドユーザー様の目線に立って、メリットのあるパッケージや印刷物のことで、以下のようなことが挙げられます。「捨てやすい」、「崩しやすい」、「古紙回収にだせる」、「廃棄の際に分別の手間が掛からない」など、消費環境へのやさしさを意識した構造をご提案いたします。一例として、パッケージを崩しやすいようにミシン目をいれたり、折りたたんでペタッと平にできる容器、古紙回収に出せる素材選び、分別が必要なプラ部分を紙素材へ切り替えるなど、様々な視点から消費環境にやさしい提案をさせていただきます。

FSC認証紙とは適切に管理された森林の木材を使用してつくられた紙です。実は、市場に流通している木材の中には、熱帯雨林など貴重な原生林から違法伐採された木材や適切な管理がされていない人工林から過剰に伐採された木材が含まれています。FSC認証紙は、管理された森林の木材のみを使用しているため、違法伐採された木材は使われることがありません。FSC認証紙を使うことで、森林保全に賛同し、持続可能な自然資源の利用に取り組むことができます。
また、廃棄されるものから作られるバガスペーパーなどもおすすめです。バガスとは砂糖をつくるためにサトウキビを圧縮した際に出る絞りカスのことで、排出される大量の茎や葉などの繊維質のことを指します。バガスを木材パルプの代わりとして使用することで森林伐採量を減らせるので、森林保護や削減にも役立っており、SDGsへの取り組みとして最適な紙素材といえます。

製版工程における無処理版とは現像レス版とも呼ばれており、従来の方法で製版した際には現像液という有害な液体と水を使用し、使用後には廃液として廃棄されます。これらの液体は産業廃棄物に指定されており環境に悪いものとされていますが、無処理版では有害な液体・水を一切使用せずに製版を可能とする方法です。
次に印刷方法として、数年前では通常のオフセット印刷は石油系溶剤（有害物質）を使用していましたが、現在では植物油インキ（ベジタブルインキ）が主流となっています。植物油インキとは植物油を原料にした、または含有したインキです。植物油とは再生産可能な大豆油、亜麻仁油、桐油、ヤシ油、パーム油等植物由来の油、及びそれらを主体とした廃食用油等をリサイクルした再生油のことで、石油系の溶剤に比べて生分解性があり、環境負荷低減に繋がります。
もうひとつの印刷方法がUV印刷という方法です。UV印刷とは紫外線を照射することで硬化するUVインキを使った印刷方式で、通常のオフセット印刷はインキが乾燥するまでに半日から1日程度の時間がかかるところ、UV印刷は一瞬でインキが乾燥します。またUV印刷では植物油インキなどに使用されている溶剤をそもそも一切使用していないので植物油インキより環境にやさしいとされており、SDGsに貢献しています。

PUR製本（PolyUrethane Reactive ）とは、強度・耐熱性に優れたPUR糊を使用する製本方法です。PUR糊は通常の倍以上の強度を持っていますので、その分使用する量も糊を溶かすエネルギーも減らすことができます。さらに、リサイクル時に糊とパルプを100％分離でき、日本印刷産業連合会の古紙リサイクル適性ランクリストで最高のAランクに分類されています。※通常の製本糊はBランク。通常の製本よりも省エネルギーでリサイクル適性にも優れたPUR製本を選ぶことで、環境に優しい一冊に仕上げることができます。