第1回 聞いた事ありますか?「ブランデッドムービー」

魅せるは、ストーリー

近年最も注目されているマーケティング手法のひとつである、ブランデッドムービー。
CMほど短くない・映画ほど長くない。

そもそも長さだけにとどまらず、訴求する内容もBranded MovieはこれまでのCMと一線を画する。商品魅力・商品名、そして会社名を大々的・直接的にアピールしていたCMに対して、Branded Movieは、ストーリー性・エンターテイメント性で消費者の心へ訴える。
企業が何を考えているのか、また理念や想いを練りこんだストーリーで消費者を魅了し、共感や愛着を得るといったところに狙いをおいている。

消費者が企業に愛着を持つということ。

スマートフォンの普及率が7割を超えた今、誰もが簡単に情報発信が可能となった。インターネット上には、膨大な量の情報があふれており、ここ数年の情報量の伸びは尋常ではない。

情報量を表す単位に「バイト」があるが、2020年には世界中で流れる情報量が40ゼタバイトと言われてる。1ゼタバイトは世界中の砂浜の砂の数と同じなので、地球規模の星を40個並べてその砂浜の砂つぶの量と同じ、という現実的には想像しがたい状況が予見されている。

その情報量全てが企業広告という訳ではないだろうが、40ゼタバイトの砂つぶの中から、いかにして選ばれるか。
そこで重要視されているのが、消費者に共感・愛着を持たれること。
企業は、多くファンを獲得し、長く商品を買い続けてもらい、口コミ投稿などで間接的に企業をサポートしてもらい、安定した経営・事業拡大を目指す。
このようなブランディングマーケティングが今後ますます有効になると見込まれており、Branded Movieの市場規模は2015年500億円だったのに対し、2020年には4倍の2,000億円になるという試算も出ている。

蜂のように刺す!

従来の知らせたい情報だけを流すCMとは異なり、消費者の好奇心を刺激し、思わず最後まで見入ってしまうエンターテイメント性が必要な要素である。
もちろん、制作予算、広告予算にいくら投資できるのか?という点で、大企業が有利ではあるが、決して中小企業では不可能というものではない。
大手ハリウッド映画会社だけが、ヒット作品を生み出しているかといえば、答えはNOであるのと同じ様に、消費者の心に刺されば、中小企業でも国内外へ向けて存在感をアピールできるのだ。
Branded Movieは無限の可能性を秘めている。

動画だけ見てもらえればよし。

今までつらつらと文章を書いてきたが、最後に、個人的にお気に入りのBranded Movieを紹介する。観ていただければ、Branded Movieが何たるかお分かりいただけるはず。

まずは、国内から。

早稲田アカデミー/「へんな生き物」篇
(Branded Shorts of the Year 2016:ナショナルカテゴリー受賞作品)

続いて、海外のものを。
(カナダの文房具小売会社テイクノート社/「Notes」)
(Branded Shorts of the Year 2017:ナショナルカテゴリー受賞作品)

ついつい見入ってしまったのではないだろうか?
いずれの作品も、消費者の生活にありふれた光景を題材に、企業がどう生活に寄り添っているのかを感じさせるものとなっている。

Branded Movieというマーケティングのあり方。
今後も企業と生活者をつなぐ接点としての業界成長を期待している。

(文:制作部 N.T)

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